注目銘柄ダイジェスト(前場):アグレ都市D、INPEX、アダストリアなど
フジコーポ<7605>:1122円(-43円)
大幅続落。22年4月末の実施をもって、株主優待制度を廃止すると発表している。これまでは、1年以上継続して保有している200株以上の株主に対して、5000円分のギフトカードを贈呈していた。廃止理由は株主への公平な利益還元を優先するためとしている。同時に、発行済み株式数の4.9%に当たる100万株、12億円を上限とする自社株買いも発表しているが、優待利回り妙味の剥落をネガティブ視する動きが優勢に。
ヤマトインター<8127>:298円(+15円)
大幅続伸。先週末に業績予想の修正を発表、新型コロナの再拡大によって売上高は下振れの見込みだが、営業利益は据え置いており、経常利益は上半期が1.9億円から3.2億円に、通期では2.5億円から3.8億円、前期比4.1倍に上方修正している。販管費及び値引き販売の抑制等による採算改善に加えて、雇用調整助成金などを営業外収益に計上している。なお、配当予想は据え置いている。
アダストリア<2685>:1914円(+132円)
大幅反発。先週末に22年2月期の業績修正を発表している。売上高は従来予想を下振れも、助成金受給などが寄与して、経常利益は65億円から81億円に上方修正。また、営業利益は65億円の従来予想水準を据え置いているが、市場予想は会社計画の下振れを想定していたため、想定以上に底堅い推移と評価される形のようだ。期末配当金も従来計画の25円から30円に引き上げ、年間配当金は前期比15円増の55円となる。
アグレ都市D<3467>:1780円(+241円)
大幅続伸で上昇率トップ。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の16.9億円から21.6億円、前期比65.5%増にまで引き上げ、販売価格の安定推移によって利益率が想定以上に改善のもよう。業績上振れに伴い期末配当金は63円から70円にまで引き上げ、2月18日にも従来比10円の増配を発表したばかりであった。配当利回りも先週末終値ベースで4.5%まで高まる形に。
INPEX<1605>:1444円(+123円)
大幅続伸で高値更新。原油相場が再び上昇基調を強めてきたことが買い材料視されている。サウジアラビアで石油会社の施設が攻撃を受けたことなどから供給不安が高まり、前日のNY原油市場では先物価格が一時1バルレ=112ドル台にまで上昇。先週末は104ドル台であった。今月上旬の130ドル台から先週には一時93ドル台にまで下落していた原油価格だが、再度増勢を強める形になっている。原油相場との連動性が高い同社の買い材料に。
靜甲<6286>:693円(+100円)
ストップ高。22年3月期の純損益を従来予想の3.50億円の黒字から6.64億円の黒字(前期実績8.47億円の赤字)に上方修正している。投資有価証券売却益3.14億円(見込み)を特別利益に計上するため。営業損益予想は5.00億円の黒字(同7.78億円の黒字)で据え置いた。また、15万株(約0.89億円)を上限とする自社株買いを22日朝の立会外取引(ToSTNeT-3)で実施すると発表している。発行済株式総数に対する割合は2.33%。
久世<2708>:788円 カ -
ストップ高買い気配。酒類の卸売などを手掛ける国分グループ本社(東京都中央区)と資本業務提携契約を締結すると発表している。物流リソースや情報システムの相互活用に加え、商品の仕入れ・調達で協業し、購買力と品揃えの強化を図る。国分グループ本社は第三者割当で久世の発行済株式総数の19.99%を保有する筆頭株主となる。調達資金の6.90億円は借入金の返済に充てる。
サスメド<4263>:1151円(+28円)
大幅に3日続伸。九州大学と「心房細動における経皮的カテーテル心筋焼灼術のエキスパート治療を提案する人工知能モデル開発」に関する共同研究を開始したと発表している。サスメドが有する医療ビッグデータのAI解析・検証のノウハウを活用し、治療技術の収集基盤構築と見える化を目的とした心筋焼灼部位と焼灼法、その後の治療経過に関するデータベースの構築やデータの集約・傾向の解析を行う。
《ST》