注目銘柄ダイジェスト(前場):エンビプロHD、ピアラ、キッズスマイルなど

市況
2022年3月29日 11時59分

石油資源<1662>:2779円(-221円)

大幅反落。前日のNY原油市場では、WTI先物5月限が前営業日比7%安と大きく下落している。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う中国での需要鈍化、トルコでの停戦交渉開催によるロシアとウクライナの交渉進展期待などが原油安の背景に。石油関連の一角となる同社には利食い売りが優勢の展開に。ただ、OPECプラスは5月も小幅な増産ペースを維持する公算と伝わっており、INPEXなどは下げ渋る動きにも。

ピアラ<7044>:637円(+100円)

ストップ高。クリエイターとコアファンを結ぶライブ×P2C×NFTを基軸としたクリエイターエコノミー支援プラットフォーム「サイバースター」について、β版として3月30日にオープンし、ゴールデンウィーク前後でグランドオープンを予定と本日発表している。クリエイターは1つのプラットフォームで横断的な活動を行え、コアファンにとっては登録するだけでクリエイターとの様々なコミュニケーションが行えるようになるもよう。

あすか製薬HD<4886>:1265円(+129円)

大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。22年3月期営業利益は従来予想の35億円から45億円、前期比24.7%増に引き上げ、一転して2ケタ増益見通しに。医療用医薬品事業において他社供給問題に起因する代替需要が想定を上回るほか、動物用医薬品事業での飼料添加物などが堅調に推移しているようだ。第3四半期までの進捗から上振れ期待は高かったとみられるが、ストレートに評価する動きが先行している。

富士興産<5009>:970円(+74円)

大幅続伸。千葉県船橋市の土地建物を譲渡すると発表、固定資産売却益17.7億円を22年3月期に特別利益として計上するとしている。経営資源の有効活用による資産効率化を図ることが目的。これに伴い、22年3月期純利益は従来予想の4.3億円から20億円にまで上方修正している。会社側では総還元性向100%を目標としていることから、配当金の大幅引き上げが期待される状況のようだ。なお、会社側では配当計画を一旦未定としている。

エンビプロHD<5698>:1986円(+400円)

ストップ高で年初来高値を更新。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。22年6月期営業利益は従来予想の23.9億円から27.2億円、前期比27.7%増に引き上げ。金属スクラップ価格の上昇、リチウムイオン電池リサイクル事業の取扱量増加などが背景。また、配当計画も実質上方修正、4月19日を基準日として1:2の株式分割を実施するが、分割前換算で6月末配当金は従来計画33円から46円に引き上げる。

Jフロンティア<2934>:2442円(+322円)

大幅に反発。調剤薬局のDXを支援するサービス「SOKUYAKUオンライン薬局」の提供を開始すると発表している。診療報酬改定に伴うオンライン服薬指導実施要件の変更に対応するもので、WEBサービスを活用したオンライン服薬指導・来店予約システムと処方薬配送体制を構築する。第1弾として「そうごう薬局」などを展開する総合メディカル(東京都千代田区)がSOKUYAKUオンライン薬局をグループ全746店舗で導入する。

キッズスマイル<7084>:1126円(+150円)

ストップ高。22年3月期の営業損益を従来予想の5.90億円の赤字から2.90億円の赤字(前期実績3.82億円の赤字)に上方修正している。認可保育所など各施設や本社費用の見直しと効率的運営に取り組んだ結果、販管費が想定より低減した。保育所の感染拡大防止対策費用に対する行政からの補助も赤字額縮小に寄与した。また、リソー教育<4714>グループと業務提携することも開示している。相互に取締役を派遣し、サービスの支援などを図る。

エスイー<3423>:404円(+15円)

大幅に4日ぶり反発。22年3月期の営業利益を従来予想の17.61億円から19.06億円(前期実績11.85億円)に上方修正している。原材料価格の高騰による仕入価格の上昇を想定していたが、価格上昇の影響が本格化するのは22年度以降に後ずれすると見込まれるため。経費が抑制できていることも利益を押し上げる見通し。また、投資有価証券売却益2.42億円を計上し、純利益予想を11.27億円から15.24億円(同6.32億円)に引き上げた。

《ST》

提供:フィスコ

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