東京株式(前引け)=続落、欧米株安受け軟調も下げ渋る
31日前引けの日経平均株価は前営業日比49円27銭安の2万7977円98銭と続落。前場の東証1部の売買高概算は5億4692万株、売買代金概算は1兆3278億円。値上がり銘柄数は595、対して値下がり銘柄数は1503、変わらずは71銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の欧米株市場が総じて軟調だったことを受け、リスク回避の売りが優勢となった。ただ、朝方に日経平均は200円程度安く寄り付いた後、一時260円強下落する場面もあったが、その後は押し目買いが入り下げ渋る動きをみせた。前場取引中盤に、バイデン米政権がエネルギー価格高騰に対応して数カ月にわたる石油備蓄放出の計画を検討していることが米メディアを通じて伝わり、原油先物価格の急落を横目に全体相場は買い戻される流れとなった。一時はプラス圏に浮上する場面もあったが続かず、前引けは小幅マイナス圏で着地している。
個別では売買代金トップのレーザーテック<6920>がやや売りに押されたほか、任天堂<7974>が安い。三井ハイテック<6966>は売り買い交錯もやや利食い優勢となっているほか、MonotaRO<3064>が大きく売られた。マルマエ<6264>が急落した。半面、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が買われ、東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>なども値を上げた。オリエンタルランド<4661>も堅調。ERIホールディングス<6083>が一時ストップ高に買われたほか、前日まで2日連続ストップ高に買われていたピアラ<7044>も大幅続伸。日本電波工業<6779>も急騰した。