話題株ピックアップ【夕刊】(2):京急、オリンパス、IRジャパン
■京浜急行電鉄 <9006> 1,254円 +10 円 (+0.8%) 本日終値
京浜急行電鉄<9006>が堅調な動き。30日の取引終了後、子会社である京浜急行バスが所有する東京都大田区の土地建物を売却するのに伴い、23年3月期第1四半期に固定資産売却益約65億円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視された。
■C&R <4763> 2,054円 +10 円 (+0.5%) 本日終値
クリーク・アンド・リバー社<4763>は11日続伸。同社は30日取引終了後、企画・プロデュース事業を展開するforGIFT(東京都港区)の株式を追加取得し、連結子会社化したと発表した。代表取締役社長の白井崇文氏から取得したもので、出資比率を77.5%とした。連結子会社化により、グループのクリエイティブ及びファッション分野で展開するプロフェッショナル・エージェンシー事業と、forGIFTのプロモーション事業や事業開発力を強化・融合させ、企業価値向上を目指すとした。
■オリンパス <7733> 2,339円 +10 円 (+0.4%) 本日終値
オリンパス<7733>は3日続伸。30日の取引終了後、所有する東京都渋谷区の土地(駐車場)を譲渡するのに伴い、23年3月期の連結業績に固定資産譲渡益約164億円をその他の収益に計上する予定と発表しており、これが好感された。
■カネカ <4118> 3,545円 +5 円 (+0.1%) 本日終値
カネカ<4118>が後場プラス転換。この日、新型コロナウイルスのオミクロン株(BA.1系統)とステルスオミクロン株(BA.2系統)、デルタ株を同時に識別可能なリアルタイムPCR検査キットを発売したと発表。新製品「KANEKA RT-PCR Kit “SARS-CoV-2(Omicron/Delta)ver.2”」は、同社の遺伝子検査関連の技術を生かして開発した独自の試薬を用いて、3種の変異株の有無を一度のPCR検査で確認することができるのが特徴。これにより、検査負担の軽減に加えて、臨床現場における変異株ごとの最適な治療薬の選定、治療方針の選択などにも寄与すると見込まれている。
■マルマエ <6264> 2,422円 -336 円 (-12.2%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
マルマエ<6264>が急落。30日の取引終了後、22年8月期上期(21年9月~22年2月)の決算を発表。売上高が前年同期比72.3%増の39億6200万円、営業利益が同2.8倍の11億7500万円と大幅増収増益で着地したものの、目先材料出尽くし感から利益確定売りが優勢となっているようだ。半導体分野向けが既存・新規顧客の受注拡大により好調だったほか、FPD(フラットパネルディスプレー)分野向けでは大型電子ビーム溶接関連の受注が拡大した。なお、通期の売上高は前期比34.1%増の72億円、営業利益は同49.1%増の18億円の見通し。
■クスリアオキ <3549> 6,800円 -470 円 (-6.5%) 本日終値 東証1部 下落率9位
クスリのアオキホールディングス<3549>は大幅続落。同社は30日取引終了後、22年5月期第3四半期累計(21年5月21日~22年2月20日)連結営業利益は110億900万円だったと発表した。通期計画163億円に対する進捗率は67.5%。なお、「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。ドラッグストア業界では衛生関連商品などの需要が増加する一方、化粧品需要の落ち込み、医療機関の受診抑制など、コロナ禍の影響が続いているとした。
■IRジャパン <6035> 4,355円 -240 円 (-5.2%) 本日終値
アイ・アールジャパンホールディングス<6035>は大幅安。同社は30日取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を120億円から84億円(前期比1.4%増)へ、営業利益を60億円から35億2000万円(同13.7%減)へ、純利益を40億5000万円から24億円(同14.3%減)へ下方修正すると発表した。大型案件や大型プロジェクトの期ずれに加えて、既契約大型プロジェクトの成功報酬型案件に当初の想定を下回る報酬となる案件があったことなどが理由とした。
■J-オイルミルズ <2613> 1,607円 -53 円 (-3.2%) 本日終値
J-オイルミルズ<2613>は3日続落。30日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2015億円から2000億円(前期比21.3%増)へ、営業損益を5000万円の黒字から3億円の赤字(前期66億8700万円の黒字)へ、純利益を19億円から16億円(前期比69.5%減)へ下方修正したことが嫌気された。外食を中心とした市場の冷え込みにより、業務用製品の販売量が予想以上に下回ったことや、原料コストの上昇に見合った販売価格改定の実現が想定より遅れたことなどが要因としている。なお、今期業績予想の下方修正は1月に続き、3回目となる。
■WTI原油 <1671> 2,618円 -63 円 (-2.4%) 本日終値
WTI原油価格連動型上場投信<1671>が乱高下、朝方に大きく買われた後値を崩し5日続落となった。前日のWTI原油先物価格が終値ベースで3ドル58セント高の1バレル=107ドル82セントと急騰、これを受けて寄り付き直後に62円高の2743円をつけたが、その後は急速に値を消す展開となった。バイデン米政権がエネルギー価格の上昇への対策として、石油備蓄を1日当たり100万バレルで数カ月間にわたり放出する計画を検討していると米ブルームバーグ通信が報じたことが波紋を呼んだ。これを受け日本時間午前の取引でWTI原油先物価格が急落、同銘柄はこれに連動する動きとなった。
株探ニュース