話題株ピックアップ【昼刊】:しまむら、エスプール、ネクステージ
■イマジカG <6879> 757円 +74 円 (+10.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
IMAGICA GROUP<6879>が3日ぶりに急反発している。同社は4日、グループ会社のフォトロンがメディア・ソリューションズ(東京都港区)の全株式を取得し、子会社化(同社の孫会社化)すると発表。これによる収益への寄与などが期待されているようだ。メディア・ソリューションズは、プロ用映像設備のシステムインテグレータとして放送局、ケーブルテレビ局、ポストプロダクション、官公庁、学校をはじめ、配信関連のスタジオ構築でも豊富な実績があり、主力となる編集設備については3000システム以上の納品実績を持つ企業。これまでもフォトロンとメディア・ソリューションズは協業関係にあったが、株式取得により更なる事業関係を築き上げることで、両社のシステムインテグレータとしての提案・営業力を強化し、サービス提供を拡大するとしている。
■しまむら <8227> 11,750円 +950 円 (+8.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
しまむら<8227>が全体軟調地合いに抗して大幅高、一時9.7%高に買われる人気となり年初来高値を更新した。同社が4日取引終了後に発表した22年2月期決算は営業利益が前の期比30%増の494億2000万円と高変化を示し、過去最高利益を更新した。売れ筋商品をタイムリーにさばく在庫管理努力の徹底が功を奏し利益率を維持した。更に、23年2月期営業利益についても商品価格の調整によりコスト高を吸収し、伸び率こそ鈍化するものの前期比5%増の520億5800万円予想と利益成長を継続、2期連続の最高利益更新を見込んでいる。これがポジティブ材料視され株価にインパクトを与えている。
■ユナイテッドアローズ <7606> 1,923円 +129 円 (+7.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
ユナイテッドアローズ<7606>が反発している。4日の取引終了後に発表した3月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比10.7%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。気温の上昇やまん延防止等重点措置の終了などに伴い小売売り上げが回復を見せ、ビジネス、フォーマル衣料に加え、春アウターやスニーカーなどの動きが好調だった。また、前年に比べて休日が1日多いことで、2.1%程度のプラスの影響があった。なお、全社売上高は同7.7%増だった。
■エスプール <2471> 1,337円 +62 円 (+4.9%) 11:30現在
エスプール<2471>がカイ気配スタートとなり上値追い加速、テクニカル的にも25日・75日移動平均線のゴールデンクロスを達成し投資資金の流入に拍車がかかっている。コールセンターへの人材派遣などを主力とするが、足もとの業績は好調に推移しており、22年11月期は営業利益段階で前期比2割増となる32億円を見込む。4日取引終了後に発表した第1四半期(21年12月~22年2月)決算は、コールセンター向け派遣や障がい者雇用支援サービスが牽引し、営業利益が前年同期比73%増の6億7100万円と高水準の伸びを示した。これを好感する形で買いを呼び込んでいる。
■ネクステージ <3186> 2,488円 +105 円 (+4.4%) 11:30現在
ネクステージ<3186>が大幅高。4日の取引終了後、22年11月期第1四半期(21年12月~22年2月)の決算を発表。売上高は前年同期比29.1%増の815億700万円、営業利益は同56.4%増の43億8200万円と大幅増収増益で着地しており、これを好感した買いが入っているようだ。国内中古車市場が軟調となるなか、既存店の売上高・営業利益ともに前年同期比プラスを維持した。4拠点の新規出店を行い、全国の拠点数は127拠点となった。なお、通期の売上高は前期比20.2%増の3500億円、営業利益は同28.3%増の175億円の見通し。
■アダストリア <2685> 2,018円 +85 円 (+4.4%) 11:30現在
アダストリア<2685>が続伸している。4日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比8.5%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。外出需要の拡大やまん延防止等重点措置の終了に伴い客数が回復したことに加えて、自社ECサイト(ドットエスティ)のテレビCM放映や、プロダクトプロモーションの強化が奏功した。また、前年に比べて祝日が1日が多いことで約2ポイントのプラスの影響があった。なお、全店売上高は同9.5%増だった。
■弁護士ドットコム <6027> 4,475円 +175 円 (+4.1%) 11:30現在
弁護士ドットコム<6027>が6日続伸している。4日の取引終了後、同社が運営する法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の登録弁護士数が2万1500人となり、国内弁護士の半数を突破したと発表した。登録弁護士数の増加はサイト訪問者数や有料会員数の増加、メディアパワーの拡大につながるだけに好材料視されているようだ。
■ソフトバンクグループ <9984> 5,969円 +184 円 (+3.2%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が連日の年初来高値更新と戻り足を強めている。前日の米国株市場では主力ハイテク株が買われ、ナスダック総合株価指数が大幅高となったが、米ハイテク株に積極投資する同社はナスダック市場の動向との株価連動性が高く、追い風材料となっている。株式需給面では信用買い残の整理が進み上値が軽くなっていることで、ここ短期資金の攻勢も活発だ。更に、4日夜には米ブルームバーグ通信が、同社が傘下に置く半導体設計大手アームの株式を担保に、JPモルガン・チェース<JPM>をはじめ米金融機関など11社から80億ドル(約9800億円)の融資を確保したと報じており、これもポジティブ材料として株価を刺激している。
■アートSHD <3663> 940円 +24 円 (+2.6%) 11:30現在
アートスパークホールディングス<3663>が3連騰、5日移動平均線を足場に上げ足を強め一時37円高の953円まで買われ、大発会につけた971円の年初来高値奪回が視野に入っている。グラフィック分野のクリエーター向けイラスト制作ソフトの販売が主力で業績は好調。イラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」がドル箱商品として売り上げを伸ばし収益に貢献している。また、車載向けやデジタル機器向けのソフト開発でも需要を捉えている。株価は3月上旬を境に週足で5連続陽線と上値指向が強い。昨年12月にLINE関連会社の米ウェブトゥーン・エンターテイメントと資本・業務提携しており、写真や画像を3D化するメタバースサービスにマーケットの期待が大きい。
■スタジオアリス <2305> 2,288円 +57 円 (+2.6%) 11:30現在
スタジオアリス<2305>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新している。4日の取引終了後、集計中の22年2月期連結業績について、営業利益が50億円から60億1500万円(前の期比27.1%増)へ、純利益が26億5000万円から36億1400万円(同48.5%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。緊急事態宣言が発令されたことに伴い、対象区域の店舗で予約枠制限を行ったことや、テナントとして入居している大型商業施設の休業に準じて一部店舗が臨時休業したこと、また、まん延防止等重点措置の実施による外出の自粛などで撮影件数が伸び悩み、売上高は424億6000万円から406億7200万円(同11.9%増)へ下振れた。ただ、撮影件数の伸び悩みに合わせた労務費コントロールの強化や、不要不急の費用支出を抑えるなど経費節減を進めたことが利益を上振れさせた。あわせて50円を予定していた期末一括配当を70円(前の期50円)にすると発表した。
■ナガイレーベン <7447> 2,075円 +40 円 (+2.0%) 11:30現在
ナガイレーベン<7447>は続伸。4日の取引終了後、22年8月期の連結業績予想について、純利益を35億円から37億円(前期比1.5%増)へ上方修正したことが好感されている。保有する有価証券1銘柄を売却するのに伴い、投資有価証券売却益を特別利益として計上することが要因。なお、売上高177億円(同0.8%増)、営業利益50億1300万円(同3.8%減)は従来予想を据え置いた。また、第2四半期累計(21年9月~22年2月)決算は、売上高78億1700万円(前年同期比3.1%減)、営業利益20億3500万円(同10.5%減)、純利益14億3300万円(同10.1%減)だった。あわせて上限を48万株(発行済み株数の1.46%)、または10億円とする自社株を、5日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これも好材料視されている。今朝、48万株(総額9億7680万円)を取得した。資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行が目的という。
■ファーストリテイリング <9983> 62,170円 +920 円 (+1.5%) 11:30現在
ファーストリテイリング<9983>が3日ぶりに反発している。4日の取引終了後に発表した3月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高は前年同月比10.7%減と8カ月連続で前年実績を下回ったものの、想定内との見方が強いようだ。客単価が同6.1%増となった一方、客数が同15.8%減と4カ月連続で前年を下回った。気温が低かった影響で春物商品の販売に苦戦したことに加えて、ニュース性のある商品が不足したことが影響した。
■すかいらーく <3197> 1,583円 +22 円 (+1.4%) 11:30現在
すかいらーくホールディングス<3197>は4日ぶり反発。4日の取引終了後に発表した3月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比1.0%減と2カ月連続で前年実績を下回ったものの、アク抜け感から買われているようだ。新型コロナウイルスの感染拡大を背景にした「まん延防止等重点措置」などの再延長により、21日までは多くのエリアで営業時間の短縮などが続いていた。ただ、春休み需要やファミリー層などの「久々の外食」需要を取り込み、しゃぶ葉はランチ・ディナーとも回復しているほか、ジョナサンでのグランドメニュー改定の効果もあり客単価が同0.4%増と伸長した。なお、全店売上高は同1.6%減だった。
■スターマイカ <2975> 1,713円 +3 円 (+0.2%) 11:30現在
スター・マイカ・ホールディングス<2975>は3日続伸。4日の取引終了後、上限を180万株(発行済み株数の9.7%)、または31億円とする自社株を、5日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感されている。株主への利益還元の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した資本政策の柔軟性・機動性を確保することが目的としている。なお、取得結果はまだ発表されていない。
■良品計画 <7453> 1,390円 -78 円 (-5.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
良品計画<7453>が大幅反落している。4日の取引終了後に発表した3月度の国内売上高で、直営既存店売上高とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比10.0%減となり、4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。中旬より生活雑貨10%オフの施策をしたものの、売り上げが伸びなかった。商品別では、衣服・雑貨は下旬にかけて寒暖差が激しく、主力のカットソーやシャツの動向が伸び悩み、前年実績を下回った。
●ストップ高銘柄
ピアラ <7044> 882円 +150 円 (+20.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
Jティッシュ <7774> 631円 +100 円 (+18.8%) ストップ高 11:30現在
以上、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース