注目銘柄ダイジェスト(前場):イマジカG、しまむら、CANBASなど
Uアローズ<7606>:1923円(+129円)
大幅反発。前日に3月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比10.7%増となり、2ケ月ぶりのプラス転換。客数が同4.2%減少した一方、客単価が同12.5%上昇している。自前運営への切り替えなどに伴いEC販売が低迷したものの、気温の上昇やまん延防止等重点措置の終了などに伴って小売売上が回復を示している。小売り既存店は同16.3%増となっており、相対的にも回復力が強いとの評価になっているようだ。
イマジカG<6879>:757円(+74円)
大幅反発。グループ会社フォトロンがメディア・ソリューションズの全株式を取得し、子会社化すると発表している。被買収会社は、プロ用映像設備のシステムインテグレータとして、編集設備については3000システム以上の納品実績を持つ企業。これまでも協業を行ってきたが、子会社化によって、提案力や営業力の強化につながると期待されている。業容の拡大にもつながっていくとの見方が先行。
しまむら<8227>:11750円(+950円)
大幅反発。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は494億円で前期比30.0%増益、従来計画の457億円を上回り、470億円程度だった市場予想も上振れた。12-2月期は前年同期比54.9%増と大幅増益に転じている。また、23年2月期は521億円で前期比5.3%増の見通し。コンセンサスは470億円程度であったとみられる。各事業とも既存店のプラス成長を見込んでいる。24年2月期計画も493億円から533億円に引き上げ。
エスプール<2471>:1337円(+62円)
大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は6.7億円で前年同期比73.3%増益となり、前期比2割増益予想の通期計画に対し好スタートとなる形に。主力の人材アウトソーシングサービスでは、コールセンター業務が好調を維持したほか、障がい者雇用支援サービスでも、管理区画数が5000区画に到達するなど、ストックとなる管理収入が収益を押し上げた。あらためて、高い収益成長力を評価する動きが優勢に。
ネクステージ<3186>:2488円(+105円)
大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は43.8億円で前年同期比56.4%増益となり、上半期計画84億円、同32.4%増に対して順調なスタートになっている。市場環境が前年割れの中で既存店は前年比プラスとなり、出店数拡大なども売上伸長に寄与している。また、取締役社長の浜脇氏が10億円規模の株式を市場で買い付けることになったとも発表、成長への強い意欲と受けとめられる形に。
ティアンドエス<4055>:2087円(-17円)
朝高後、マイナス転換。AIプロダクト開発のIntelligence Design(東京都渋谷区)と資本業務提携を締結したと発表している。ティアンドエスがIntelligence Designの第三者割当増資を引き受け、同社の普通株63株(議決権比率2.53%)を取得する。取得金額は5040万円。両社でAIプロダクトを共同開発するほか、Intelligence DesignはAI分析プラットフォームをティアンドエスに提供する。
CANBAS<4575>:207円(+16円)
大幅に反発。東京大学医学部附属病院との共同研究の期間を3年間延長すると発表している。新たな期限は25年3月31日。同病院とキャンバスは、ヒト膵臓がんに近い膵臓がん発症モデルマウスを用いてキャンバスが研究・開発中の抗がん剤候補化合物の薬効試験を実施している。現在は基礎研究段階で有望なデータを示している新規化合物CBT005の薬効試験などを行っているという。
弁護士コム<6027>:4475円(+175円)
大幅に6日続伸。法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の登録弁護士数が2万1500人となり、国内弁護士の半数を突破したと発表している。22年3月現在の国内弁護士は4万2949人で、社会情勢の変化や法律・司法領域のDX推進が増加の背景にあるとしている。また、株価が25日移動平均線を上回って75日移動平均線に迫っていることも先高期待につながっているようだ。
《ST》