JPモルガンが決算受け下落 ロシア関連の評価損計上も=米国株個別
JPモルガン<JPM>が取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表。営業収益は予想を上回ったものの、1株利益は41%の減益となり、予想も下回った。債券・為替・商品(FICC)および株式トレーディングの収益は予想を上回ったものの、投資銀行部門の収益は予想を下回った。
また、ロシアのウクライナ侵攻による市場の混乱に関連して5.24億ドルの損失を計上した。資金調達スプレッドの拡大、商品エクスポージャーの増加およびロシア関連の取引先に対するデリバティブ債権に関連した信用評価調整によってもたらされた。
株価は冴えない反応を示している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.63ドル(予想:2.72ドル)
・営業収益(調整後):315.9億ドル(予想:314.4億ドル)
FICCトレーディング:57.0億ドル(予想:46.8億ドル)
株式トレーディング:30.6億ドル(25.6億ドル)
投資銀行:20.6億ドル(予想:22.1億ドル)
金利収入:139.7億ドル(予想:136.6億ドル)
・融資残高:1.07兆ドル(予想:1.08兆ドル)
・利付資産利回り:1.67%(予想:1.66%)
・貸倒引当金:14.6億ドル(予想:6.59億ドル)
・貸倒償却:5.82億ドル(7.49億ドル)
(NY時間09:39)
JPモルガン<JPM> 127.32(-4.22 -3.21%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美