株価指数先物【引け後コメント】 日経225先物は75日線を突破、後場はこう着も高値圏での底堅い値動きに

市況
2022年4月14日 17時50分

大阪6月限

日経225先物 27190 +310 (+1.15%)

TOPIX先物 1909.0 +15.5 (+0.81%)

日経225先物(6月限)は、前日比310円高の2万7190円で取引を終了。寄り付きは2万6880円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6950円)を下回る格好で、前日比変わらずで始まった。ただし、寄り付き直後につけた2万6850円を安値にリバウンドを強めると、一気に2万7000円を回復。前引けにかけて2万7210円まで上げ幅を広げた。後場はこう着感の強い値動きとなったが、概ね2万7100円~2万7200円辺りでの高値保ち合いを継続し、75日移動平均線(2万7085円水準)を上回っての推移だった。

米国ではインフレのピークが近いとの観測から長期金利が低下し、ハイテク株などが買い直されたことにより、東京市場でも直近の下落に対する自律反発の動きとなった。特に目立ったのは日経平均型による裁定買い(現物買い・先物売り)であり、前日に続き本日も現物市場ではファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]などが日経平均株価のけん引役となった。

もっとも、商いは依然として低水準であり、東証プライムの売買高は4月4日以来、8営業日ぶりに11億株を下回った。インデックスに絡んだ商いの他は積極的な売買は手控えられているようであり、日経225先物は節目の2万7000円回復によって、いったんは達成感も意識されやすいだろう。また、15日はグッドフライデーの祝日で米国や欧州市場が休場となるほか、週明け18日はイースターマンデーの祝日で欧州市場は休場のため、先回り的にポジション調整の商いが入った影響も想定される。

13日の米国市場でナスダックは4営業日ぶりに反発を見せたが、自律反発の域は脱していない。祝日を控え商いが膨らみづらいなか、25日線が位置する1万3810ポイント辺りまでのリバウンドに期待したいところだ。ナスダックのリバウンドが限られるようだと、手掛かり難により日経225先物は節目の2万7000円や75日線水準でのこう着感の強い値動きとなりそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.24倍に上昇した。日経平均型優位のなか、5日、75日線を上回った。リバランスの動きは警戒されるものの、日経225先物は75日線を突破する一方で、TOPIX先物が75日線に上値を抑えられる形状を見せており、目先的にはNTロングに向かわせそうだ。

手口面では、日経225先物はJPモルガンが800枚、ソジェンが630枚、ABNアムロが550枚程度の売り越しに対して、みずほが1140枚、野村が830枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが1220枚、UBSが750枚、ABNアムロが660枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが920枚、BofAが650枚、シティが640枚程度の買い越しだった。

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