ゴールドマンが決算受け上昇 FICC部門の収益が好調=米国株個別
ゴールドマン<GS>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、トレーディング部門が貢献し、全体の営業収益は予想を上回った。1株利益も予想を上回っている。債券・為替・商品(FICC)部門の収益が予想を大きく上回り、この5年で最高となった。市場は減収を予想していたが予想外の増収となった。株式部門も好調。一方、投資銀行部門は予想を下回った。
高インフレによるFRBの積極的引き締めや、ウクライナ危機などで、債券市場のボラティリティが急上昇したことが、FICC部門の収益増に繋がったようだ。
同社のソロモンCEOは「ウクライナ危機に支配された激動の四半期となった。このような環境下でも、弊社が引き続き効果的に顧客をサポートしていることを示しており、より弾力的で多様なフランチャイズが、不確実な市場において、堅実なリターンを生み出すことができることを心強く思っている」と述べた。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):10.76ドル(予想:8.90ドル)
・営業収益(調整後):129.3億ドル(予想:117.3億ドル)
トレーディング:78.7億ドル(予想:58.4億ドル)
FICC:47.2億ドル(予想:31.2億ドル)
株式:31.5億ドル(27.3億ドル)
投資銀行:21.3億ドル(予想:22.8億ドル)
純受取利息(NII)18.3億ドル(予想:18.1億ドル)
(NY時間10:21)
ゴールドマン<GS> 323.47(+1.50 +0.46%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美