話題株ピックアップ【夕刊】(1):Gunosy、クリレスHD、ファストリ

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2022年4月15日 15時16分

■Gunosy <6047>  1,333円  +300 円 (+29.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

Gunosy<6047>はストップ高。14日の取引終了後、22年5月期の連結業績予想について、売上高を87億9000万円から88億円(前期比1.2%減)へ、営業利益を収支均衡から2億円(同72.1%減)へ上方修正しており、これを好感した買いが入った。同社が手掛けるスマートフォン向け記事配信の「グノシー」で、新規に獲得したユーザーの収益性が高く、広告宣伝投資も計画比で抑制できたことが要因としている。なお、未定としていた最終損益は1300万円の赤字(前期3億8300万円の黒字)とした。戦略投資先であるインドGaragePreneurs Internet社の持ち分法適用会社化について、第3四半期においても追加投資を実行し具体的なスケジュールが見込めるようになり、業績に与える影響を算定可能になったという。あわせて発表した第3四半期累計(21年6月~22年2月)決算は、売上高65億9800万円(前年同期比2.3%増)、営業利益1億8900万円(同66.4%減)、最終損益1400万円の赤字(前年同期3億1400万円の黒字)だった。 

■クリレスHD <3387>  803円  +88 円 (+12.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が5日ぶり大幅反発。14日に発表した22年2月期決算で、営業損益が76億3300万円の黒字(前の期141億8100万円の赤字)とⅤ字回復を達成し、過去最高益で着地したことが好感されたようだ。売上収益も783億2400万円(前の期比5.2%増)と増加した。新型コロナウイルス感染拡大に伴い時短営業や休業を実施した一方、固定費圧縮や不採算店舗の整理をはじめ、モバイルオーダーシステムの導入などデジタル化も進めた。今23年2月期も引き続き各種取り組みを図る方針にあり、業績見通しについては売上収益1150億円(前期比46.8%増)、営業利益73億円(同4.4%減)とした。また、年間配当予想は6円とし、前期の4円50銭から増額した。

■ディップ <2379>  3,915円  +355 円 (+10.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

ディップ<2379>はマドを開けて買われ6日続伸。14日の取引終了後に23年2月期業績予想を発表し、営業利益を94億~169億円(前期比67.8%増~3.0倍)とした。3期ぶり増益で、過去最高益(20年2月期の143億5600万円)の更新が視野に入る見通しを示したことから、これを好感した買いが流入したようだ。売上高も494億~593億円(同25.0~50.1%増)と大幅増を予想。前期に実施した大規模な広告投資が奏功し、コロナ禍前の水準以上に回復する見込み。年間配当予想については56~101円(前期61円)とした。なお、同時に発表した22年2月期決算は、売上高395億1500万円(前の期比21.6%増)、営業利益56億200万円(同23.4%減)だった。

■ファーストリテイリング <9983>  64,810円  +5,260 円 (+8.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

ファーストリテイリング<9983>は全体軟調相場のなか3日続伸。14日の取引終了後に22年8月期業績予想の修正を発表。円安の進行により金融収益が増加したことから、純利益を1750億円から1900億円(前期比11.9%増)へ引き上げており、これを好感した買いが入ったようだ。あわせて、従来260円としていた中間配当を280円に増額することも発表しており、これにより年間配当は560円(前期480円)となる見込み。同時に発表した上期(21年9~22年2月)の決算でも、円安効果が寄与する形で純利益は1468億4400万円(前年同期比38.7%増)と大幅増で着地。売上収益も1兆2189億円(同1.3%増)と堅調で、北米や欧州、アジア・オセアニア地域(中国を除く)が好調だったことが業績を押し上げた。

■ティーケーピー <3479>  1,704円  +137 円 (+8.7%)  本日終値

ティーケーピー<3479>は6日続伸し連日の年初来高値更新となった。14日の取引終了後に発表しただ23年2月期連結業績予想で、売上高510億円(前期比14.1%増)、営業利益20億円、最終利益4億円と黒字転換を見込むことが好感された。経済活動の正常化が進み会議室利用が回復基調にあることに加えて、子会社の日本リージャスでサブフランチャイズ展開を本格化することも寄与する見通し。なお、22年2月期決算は、売上高446億8500万円(前の期比3.6%増)、営業損益8億8300万円の赤字(前の期24億9700万円の赤字)、最終損益32億1100万円の赤字(同35億300万円の赤字)だった。

■ベクトル <6058>  1,200円  +50 円 (+4.4%)  本日終値

ベクトル<6058>が急反発、前日は全体相場に逆行し6.5%安に売り込まれたが、きょうは急速に買い戻す動きが優勢となった。14日取引終了後に発表した22年2月期の決算は営業利益が前の期比2.3倍となる52億4800万円と大幅な伸びを示し、過去最高利益を更新した。好業績を背景に年間配当は従来予想に5円増額し13円(前の期実績は2円)とする(株主優待は同期末を最後に廃止する)。また、23年2月期は伸び率こそ鈍化するものの、前期比18%増の62億円と2ケタ成長を継続する見込みで、配当も前期実績比5円増配となる18円を計画している。これを評価する形で投資資金が流入した。

■東宝 <9602>  4,890円  +70 円 (+1.5%)  本日終値

東宝<9602>が3日続伸し新高値。岩井コスモ証券は14日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は6000円とした。リオープン(経済再開)によって映画館への客足が回復し、同社は新たな業績拡大局面を迎えている、と評価している。23年2月期は、人気アニメ映画化「君の名は。」などを手掛けた新海誠監督の新作映画「すずめの戸締り」の公開などにより業績の上振れが見込めると予想。会社予想の今期連結営業利益380億円は440億円に増額修正されるとみている。更に、インフレは都心部に多くの優良不動産を持つ同社の含み益を増やし、資産価値を高める可能性があることも指摘している。

■トヨタ自動車 <7203>  2,160円  +28.5 円 (+1.3%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、日産自動車<7201>といった自動車株がしっかり。この日の東京市場でドル円相場は、一時1ドル=126円台半ばまで円安が進行。02年5月以来、20年ぶりの円安水準となるなか、トヨタなど自動車株への追い風となることを期待する買いが流入している。

■ベイカレント <6532>  39,350円  -3,600 円 (-8.4%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

ベイカレント・コンサルティング<6532>が急反落。14日の取引終了後に発表した23年2月期の単独業績予想で、売上高711億円(前期比23.3%増)、営業利益260億円(同20.8%増)、純利益184億5000万円(同18.7%増)を見込み、年間配当予想は前期比40円増の300円を予定しているものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。さまざまな企業でデジタルトランスフォーメーション(DX)やサステナビリティを中心に積極的な投資が継続しており、引き続き強いコンサルティングニーズが維持される見通し。また、社内における教育・研修体制の強化により、高付加価値化の進展や高稼働率の維持を図ることも貢献する。なお、22年2月期決算は、売上高576億4200万円(前の期比34.4%増)、営業利益215億1800万円(同58.8%増)、純利益155億4400万円(同55.2%増)だった。同時に、5万株(発行済み株数の0.33%)、または23億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は5月2日から5月24日までで、資本効率の向上を図るとともに、1株当たりの株主価値を高め、株主への利益還元を充実させることが目的という。

■古野電気 <6814>  957円  -57 円 (-5.6%)  本日終値

14日に決算を発表。「今期経常は33%減益、20円減配へ」が嫌気された。

古野電気 <6814> [東証P] が4月14日大引け後(15:30)に決算を発表。22年2月期の連結経常利益は前の期比22.2%減の37.1億円になり、23年2月期も前期比32.7%減の25億円に落ち込む見通しとなった。

⇒⇒古野電気の詳しい業績推移表を見る

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