株価指数先物【寄り前コメント】 2万7000円水準では短期的なショート先行も、調整場面では押し目狙いのロングスタンスに

市況
2022年4月19日 8時19分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 26920 +170 (+0.63%)

TOPIX先物 1887.5 +11.0 (+0.58%)

シカゴ日経平均先物 26845 +95

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

18日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。世界銀行のマルパス総裁は、2022年の世界経済の実質成長率見通しを下方修正したため、売り先行で始まった。また、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が21日の国際通貨基金(IMF)主催のイベントにおいて、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5%の利上げ観測を強めるとの見方から長期金利が上昇したことも売りを誘った。その後は値頃感からの買いによりプラスに転じる場面も見られたが買いは続かず、続落で取引を終えた。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、自動車・同部品、銀行が上昇する一方で、医薬品・バイオテクノロジー、耐久消費財・アパレル、食品・生活必需品小売が下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比95円高の2万6845円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比20円安の2万6730円で始まり、2万6660円まで売られた後にプラスに転じると、緩やかなリバウンドを継続。一時2万7030円まで買われた後に2万6670円とナイトセッションの安値水準まで失速する局面もあったが、終盤にかけて切り返し2万6920円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。米国市場で主要な株価指数が続落したものの、SOX指数は構成銘柄がほぼ全面高となる形で反発するなど、値頃感から買われる動きも見られている。また、VIX指数は一時24.60まで上昇したが、上値抵抗線として意識されていた75日移動平均線に上値を抑えられる形で低下した。

日経225先物はナイトセッションで一時2万7000円を回復したが、同水準に位置する25日、75日線に上値を抑えられる形状である。引き続き同線が上値抵抗線として意識されやすく、強弱感が対立すると見られるが、SOX指数の上昇を受けて指数インパクトの大きい値がさ株は底堅い値動きを見せてくると考えられ、日経平均型の下支えになろう。

昨日の日経平均株価は一時500円を超える下落となったものの、海外市場が祝日の影響で市場参加者は限られていたため、これを狙った短期筋の仕掛け的な動きと見られている。本日も祝日の影響から欧州勢の資金流入は限られるものの、米国の祝日明けにより底堅さが意識されそうだ。

2万7000円近辺では短期的には戻り売りによる値幅取りを狙ったショートは入りやすいが、早い段階でナイトセッションの安値水準まで売り込まれる局面では、その後のリバウンドを想定したロングで対応したいところ。また、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.25倍とほぼ横ばいで推移しており、75日線が支持線として機能していた。25日線の切り上がりにより75日線とのゴールデンクロス示現が接近するなか、調整局面ではNTロングのポジションを組成するタイミングとなりそうだ。

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