前場に注目すべき3つのポイント~27000円接近では強弱感が対立もハイテクなどへの押し目狙いの動き~

市況
2022年4月19日 8時41分

19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:27000円接近では強弱感が対立もハイテクなどへの押し目狙いの動き

■大瓦斯、22/3上方修正 営業利益945億円←805億円

■前場の注目材料:京セラ、EV用ファインセラミック部品増産、100億円投じ滋賀に新棟

■27000円接近では強弱感が対立もハイテクなどへの押し目狙いの動き

19日の日本株市場は、買い一巡後はこう着の強い相場展開になりそうだ。18日の米国市場はNYダウが39ドル安だった。4月の建設企業のセンチメントが悪化したほか、世銀が2022年の世界経済成長率を引き下げたことを受けて売り先行で始まった。その後も連邦準備制度理事会(FRB)が5月連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利上げに踏み切るとの憶測が一段と強まり、金利が上昇したため下げ幅を拡大。売り一巡後は値ごろ感からの買いから上昇に転じる場面も見られたもののプラス圏を維持できず、小幅ながら続落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の26845円。円相場は1ドル127円00銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。米国市場は続落とはなったものの、一時プラスに転じるなど値ごろ感から買われる場面も見られた。SOX指数は上昇していることから、半導体株にはポジティブに作用しそうだ。米長期金利上昇に対する警戒感は根強いものの、米国では決算発表が本格化するなか、長期的な利益成長に着目した物色が見られているようである。低迷していたハイテク株を見直す動きのなか、東京市場においても同様の動きに向かいそうだ。

昨日の日経平均は一時500円を超える下落とはなったものの、後場に入り下げ渋る動きを見せており、市場参加者が限られるなかで短期的な売り仕掛けの動きが中心だったと見られる。祝日明けで米国勢の資金流入が見込まれるなか、前日の下落に対する自律反発の動きが意識されよう。日経平均は25日線が27157円、75日線が27241円辺りに位置しているため、27000円接近では強弱感が対立しやすいと見られる。一方で、前日の売り一巡後の底堅い値動きから売りは仕掛けづらいほか、安値圏ながら東エレク<8035>の底堅さも見られてきており、ハイテク株などには押し目狙いの動きも期待されそうだ。

また、昨日のマザーズ指数は1.8%超の下落で支持線として期待されていた25日線をわずかに割り込んできた。トレンドは弱気ながら、早期に同線を回復してくるようであれば、中小型株へは修正リバウンドを狙った短期的な値幅取り狙いの資金流入が意識されそうである。

■大瓦斯、22/3上方修正 営業利益945億円←805億円

大瓦斯<9532>は2022年3月期の業績予想の修正を発表。売上高は1兆5470億円から1兆5860億円、営業利益を805億円から945億円に上方修正した。連結子会社の大阪ガスUSAで、繰り延べ税金資産と法人税等調整額を計上する見込みとなったため。

■前場の注目材料

・シカゴ日経先物は上昇(26845、大阪比+95)

・1ドル=126.90-00円

・SOX指数は上昇(3085.19、+56.96)

・VIX指数は低下(22.17、-0.53)

・米原油先物は上昇(107.61、+1.23)

・米国景気の拡大

・コロナ流行下の経済活動正常化

・日銀は金融緩和を長期化

・株価急落時の日銀ETF買い

・京セラ<6971>EV用ファインセラミック部品増産、100億円投じ滋賀に新棟

・ENEOS<5020>三菱商事と持続可能な航空燃料の早期事業化検討

・トヨタ<7203>5月の世界生産75万台、半導体不足で10万台減

・ホンダ<7267>EVを蓄電池に、電力融通で企業と実証

・日本製鉄<5401>日鉄印合弁、ハジラ製鉄所増強、インドで高級鋼

・AGC<5201>合成医薬品受託製造を増強、スペインで30%

・JCRファーマ<4552>帝人と歯髄由来幹細胞の共同開発を終了

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

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