【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米金利の上昇一服で半導体株などが高い (4月21日)

市況
2022年4月21日 18時35分

日経平均株価

始値  27259.14

高値  27580.64(14:15)

安値  27252.83(09:00)

大引け 27553.06(前日比 +335.21 、 +1.23% )

売買高  10億2912万株 (東証プライム概算)

売買代金  2兆5187億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日続伸、2万7500円台まで水準切り上げる

2.米株市場では主要株指数が高安まちまちで東京市場も消化難

3.米株先物が上昇し、これを横目に市場のセンチメントが改善

4.米長期金利上昇一服で、円安進行にも歯止めがかかる展開に

5.半導体主力株が売買代金を膨らませ活況高、全体相場を牽引

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比249ドル高と続伸した。プロクター・アンド・ギャンブル<PG>やIBM<IBM>など決算が好調だった銘柄が買われ、指数を押し上げた。

東京市場では、主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価は大幅続伸し2万7000円台半ばまで水準を切り上げてきた。

21日の東京市場は、リスク選好の流れが強まった。前日の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開となり、NYダウは続伸したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が反落しており、これを受けて朝方は様子見ムードが漂っていた。しかし、寄り後は一貫して下値を切り上げる展開に。目立った強気材料はなかったものの、米株価指数先物の上昇を横目に市場のセンチメントが改善。日経平均は2万7000円台前半の売り物を吸収し、2万7500円台まで水準を切り上げ約2週間ぶりの高値となった。米長期金利の上昇に目先一服感が出ており、つれて外国為替市場でもドル買いの動きが弱まり円安進行に歯止めがかかったことも、過度な不安心理の後退につながった。半導体関連が強く、機械、精密株などへの買いも全体を押し上げている。

個別では、レーザーテック<6920>がプライム市場で断トツの売買代金をこなし大きく上昇したほか、売買代金2位の東京エレクトロン<8035>も買われた。キーエンス<6861>が値を上げ、日本電産<6594>も強い動きを示した。ファーストリテイリング<9983>が値を上げ、花王<4452>も買い人気を集めた。リズム<7769>が値上がり率トップに買われ、マイネット<3928>は後場伸び悩んだものの一時ストップ高を演じた。低位株のJVCケンウッド<6632>が活況高、フジクラ<5803>も値を飛ばした。日本電子<6951>の上げも目立った。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、キヤノン<7751>も売り優勢、東京電力ホールディングス<9501>も下落した。JR東日本<9020>も軟調。グリー<3632>が急落、セラク<6199>も大幅安。BEENOS<3328>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>も大きく下落した。北の達人コーポレーション<2930>にも売りがかさんだ。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、テルモ <4543>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約179円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、キヤノン <7751>、トレンド <4704>、住友鉱 <5713>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約21円。

東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)金属製品、(2)機械、(3)電気機器、(4)精密機器、(5)不動産業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)鉄鋼、(3)保険業、(4)石油石炭製品、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△サイステップ <3810> [東証S]

オンラインクレーンゲーム運営会社を子会社化。

△高度紙 <3891> [東証S]

テスラ<TSLA>決算受けリチウムイオン電池関連の注目度急上昇。

△マイネット <3928> [東証P]

Web3領域でのビジネス展開見据えNFT販売開始。

△花王 <4452> [東証P]

ブラックロックが同社株を買い増す動き。

△日本電解 <5759> [東証G]

「政府が蓄電池の生産能力目標設定」との報道。

△LIXIL <5938> [東証P]

付加価値戦略で業績急拡大し製品値上げ効果にも期待。

△クボタ <6326> [東証P]

1150万株を上限とする自社株買い実施へ。

△日電子 <6951> [東証P]

ASMLホールディング<ASML>の好決算受けマルチビーム装置に思惑浮上。

△大黒屋 <6993> [東証S]

JTBと業務提携で物色人気集中。

△オプティマス <9268> [東証S]

22年3月期業績は計画上振れで着地し配当も増額。

▼アサンテ <6073> [東証P]

新型コロナ影響の長期化で22年3月期業績は計画下振れ。

▼キヤノン <7751> [東証P]

業績上振れ観測報道も上振れ幅は想定より限定的との見方。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)リズム <7769>、(2)マイネット <3928>、(3)JVCケンウ <6632>、(4)T&Gニーズ <4331>、(5)ベース <4481>、(6)日電子 <6951>、(7)Jマテリアル <6055>、(8)フジクラ <5803>、(9)レーザーテク <6920>、(10)アイケイ <2722>

値下がり率上位10傑は(1)グリー <3632>、(2)セラク <6199>、(3)BEENOS <3328>、(4)ネットプロ <7383>、(5)GMO-GS <3788>、(6)RPA <6572>、(7)ピアラ <7044>、(8)FFJ <7092>、(9)北の達人 <2930>、(10)モバファク <3912>

【大引け】

日経平均は前日比335.21円(1.23%)高の2万7553.06円。TOPIXは前日比12.85(0.67%)高の1928.00。出来高は概算で10億2912万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1242、値下がり銘柄数は528となった。東証マザーズ指数は722.33(6.18ポイント安)。

[2022年4月21日]

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