アルファベットが決算受け下落 YouTubeと欧州が冴えず失望感=米国株個別

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2022年4月27日 23時06分

アルファベット<GOOG>が下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、売上高(トラフィック獲得コスト除く)は予想範囲内となった。同社は700億ドルの自社株買いプログラムを発表している。

グーグルの広告収入は22%増となり、YouTubeの売上高も68.7億ドルとなったが、予想(74億ドル)を下回ったことが失望感を強めている模様。アップル<AAPL>がサードパーティの広告ターゲティングを禁止したことで、iPhoneにおけるYouTubeのビジネスの一部が圧迫されたとしている。

また、欧州での広告収入鈍化も響いた。ウクライナ危機に伴うロシアでの活動停止や広範な混乱の影響を受けたと説明。また、ウェブ上の他の場所で広告を配信するネットワークシステムは広告ターゲティングを制限する欧州の新規制によって制限された。売上高は81.7億ドルだった。

今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き下げが相次いでいる。各アナリストの目標株価の平均は約3336ドルと11月以来の低水準。3月末は約3476ドルだった。ただ、総じて「買い」の投資判断は継続されている。

一部からは、「検索の売上高はeコマースが予想以上に減速している可能性を示唆している。同社はマクロ環境の不確実性に直面したときでも、慎重な声は出さなかった」との声も聞かれた。

(1-3月・第1四半期)

・1株利益(調整後):24.62ドル(予想:25.71ドル)

・売上高(TAC除く):560.2億ドル(予想:560.7億ドル)

・グーグル広告:546.6億ドル(予想:541.3億ドル)

・グーグルその他:68.1億ドル(予想:72.8億ドル)

・グーグル以外:4.40億ドル(予想:2.04億ドル)

・営業利益:200.9億ドル(予想:197億ドル)

・設備投資:97.9億ドル(予想:72.8億ドル)

(NY時間09:56)

アルファベット<GOOG> 2319.46(-70.66 -2.96%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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