ペイパルは見通し下方修正も、ガイダンスのリセットはプラスとの見方=米国株個別

材料
2022年4月28日 23時26分

決済サービスのペイパル<PYPL>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、営業収益は予想を上回ったものの、1株利益は予想範囲内となった。また、アクティブ顧客アカウント数は予想を上回った一方、総取扱高は3230億ドルと予想を若干下回った。ガイダンスも公表し、通期の営業収益、1株利益ともに下方修正した。

シュルマンCEOは「マクロ環境は悪化しており、ウクライナ情勢および中国の要因が世界的な不確実性の拡大やインフレ加速とサプライチェーン圧力の高まりにつながっている」と述べた。

ただ、株価は上昇。同社は業務の簡素化に焦点を当て、コスト削減と利益押し上げに取り組むと表明したことが好感されている模様。アナリストからは、ガイダンスは下方修正されたものの、ガイダンスのリセットは株価にとってはプラスに働き、将来のアウトパフォームへの道筋がより明確になるとの指摘が出ている。投資家はもっと悪い内容を見込んでいたようだとも言及。

しかし、今回の決算を受けてアナリストからは目標株価の引き下げが相次いでいる。

(1-3月・第1四半期)

・1株利益(調整後):0.88ドル(予想:0.88ドル)

・営業収益:64.8億ドル(予想:64.0億ドル)

・アクティブ顧客アカウント数:4.29億件(予想:4.27億件)

・アクティブ顧客アカウント増減数:240万件(予想:320万件)

・支払取引件数:51.6億件(予想:50.8億件)

・営業利益率(調整後):+20.7%(予想:+20.4%)

・総取扱高:3229.8億ドル(予想:3231.3億ドル)

ベンモ取扱高:578億ドル(予想:663.6億ドル)

(4-6月・第2四半期)

・1株利益(調整後):約0.86ドル(予想:1.12ドル)

・営業収益:9%(予想:13.6%)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):3.81~3.93ドル(従来:4.60~4.75ドル)(予想:4.62ドル)

・営業収益:11~13%増(従来:15~17%増)(予想:15.3%増)

イーべイ除く:15~17%増(従来:19~21%増)

・総取扱高:13~15%(従来:19~22%)(予想:18.5%)

(NY時間10:11)

ペイパル<PYPL> 86.09(+3.48 +4.21%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.