クロロックスは見通し下方修正も株価上昇=米国株個別

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2022年5月3日 23時07分

日用品メーカーのクロロックス<CLX>が前日引け後に1-3月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、コスト上昇を背景に通期見通しは下方修正した。コスト増により今年度の粗利益率が予想以上に悪化するとの見通しも発表。

同社のレンドルCEOは下方修正について「今期中に3000万ドルの追加コストを見込んでいるためだ」と述べた。同社はパンデミック発生以来、クリーニング製品の需要増加の恩恵を受けてきたが、原材料のインフレとサプライチェーン問題が成長を妨げている。

アナリストからはまちまちの決算との評価も聞かれる。第1四半期は予想を上回る内容ではあったものの、環境が明らかに厳しく、同社へのコスト圧力が再び予想以上に悪化しており、通期の1株利益の見通しを再び下方修正したと指摘している。

決算発表後に株価は時間外で軟調な展開だったものの、通常取引では買いが膨らんでいる。第1四半期の既存事業売上高が予想外のプラス成長だったほか、粗利益率も予想を上回っていたことで安心感が出ているのかもしれない。

(1-3月・第3四半期)

・1株利益(調整後):1.31ドル(予想:0.93ドル)

・売上高:18.1億ドル(予想:17.9億ドル)

家庭用品 5.39億ドル(予想:5.20億ドル)

ライフスタイル:3.06億ドル(予想:3.01億ドル)

ヘルス&ウェルネス:6.62億ドル(予想:6.72億ドル)

インターナショナル:3.02億ドル(予想:2.94億ドル)

・既存事業売上高:+2%(予想:-0.1%)

・粗利益率(調整後):35.9%(予想:34.4%)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):4.05~4.30ドル(従来:4.25~4.50ドル)(予想:4.16ドル)

・売上高:-1~-4%

・既存事業売上高:-1~-4%(予想:-2.37%)

(NY時間09:52)

クロロックス<CLX> 149.51(+6.23 +4.35%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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