NY株式:NYダウ932ドル高、過剰な利上げへの脅威が後退

市況
2022年5月5日 7時22分

米国株式市場は大幅続伸。ダウ平均は932.27ドル高の34061.06ドル、ナスダックは401.10ポイント高の12964.86で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表待ちで、まちまちで寄り付いた。予想を下回った4月ADP雇用統計や4月ISM非製造業景況指数が重しとなり、軟調に推移。その後、FOMCでは0.5%の利上げ、量的引き締め開始と想定通りの結果が発表されたため、買い戻しが先行した。さらに、パウエル議長が会見で0.75%の利上げの可能性が低いことを示唆したほか、経済の景気後退入りなくインフレを低下させる自信を表明したため警戒感が大幅に後退し、買い戻しに拍車がかかった。セクター別では、自動車・自動車部品やエネルギーの上昇が目立った。

ヘルスケアのCVSヘルス(CVS)は第1四半期決算が予想を上回ったほか、通年の見通しを引上げたため、上昇。バイオのモデルナ(MRNA)は第1四半期決算でコロナワクチンの売上高が前年に比べ3倍以上になり、収益を予想以上に押し上げ買われた。半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は決算で売上が強く、内容が予想を上回ったほか、楽観的な見通しが好感され、上昇。一方で、配車サービスのリフト(LYFT)は決算でドライバー不足やガソリン価格の上昇に対処するため支出を増やす計画を発表し、警戒感から売られた。同業のウーバー(UBER)も決算で、投資を巡る損失を計上し、下落。

オンライン旅行会社のブッキング・ホールディングス(BKNG)は取引終了後に決算を発表。内容が予想を上回り、時間外取引で買われている。

Horiko Capital Management LLC

《FA》

提供:フィスコ

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