イーベイが決算受け下落 通期の見通しを下方修正=米国株個別
イーベイ<EBAY>が下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、営業収益とも予想を上回った。ただ、予想を下回るガイダンスを示し、通期の1株利益および売上高の見通しを下方修正している。パンデミック時のピークからの下落を加速させた。
ただ、同社のイアノンCEOは、サイトでの顧客の支出が減少したとしても、広告事業と決済事業で利益を押し上げることができるとの主張を堅持。ブランド品のスニーカーや時計、その他の収集品など、認証が必要な高額商品に経営資源を集中させ、長続きしないランダムな顧客を誘い込むようなプロモーションには、あまり資金を投入しない方針を打ち出している。
アナリストからも目標株価を引き下げる動きが出ている。ウクライナ危機、インフレ、消費者信頼感の低下などのマクロ環境の逆風が短期的に業績を圧迫するとの声も聞かれた。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.05ドル(予想:1.04ドル)
・営業収益:25.0億ドル(予想:24.6億ドル)
・総取引額(GMV):194億ドル(予想:193.5億ドル)
(4-6月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.87~0.91ドル(予想:1.02ドル)
・売上高:23.5~24.0億ドル(予想:25.3億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):3.90~4.10ドル(従来:4.20~4.40ドル)(予想:4.35ドル)
・売上高:57~62億ドル(従来:58.1~59億ドル)(予想:58.1億ドル)
(NY時間09:43)
イーベイ<EBAY> 50.75(-3.68 -6.75%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美