話題株ピックアップ【夕刊】(3):TOA、フリービット、リミックス
■TOA <6809> 773円 +70 円 (+10.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
TOA<6809>は急伸。放送設備など音響システムを主力に、防犯カメラなどセキュリティー関連の映像システムにも展開している。2日取引終了後に発表した23年3月期の営業利益は前期比34%増の29億円と大幅伸長を見込んでおり、年間配当も前期実績の2倍となる40円を計画していることで、ポジティブサプライズとなった。配当利回りは2日終値で換算して5.68%と高水準だ。更に、25年度(26年3月期)を最終年度とする中期計画もあわせて発表。売上高520億円(前期実績408億6400万円)、営業利益45億円(同21億5900万円)とハイレベルの数値目標を掲げており、これも投資マネーの流入を助長した。
■フリービット <3843> 920円 +51 円 (+5.9%) 本日終値
フリービット<3843>が高い。岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は1200円(従来1450円)とした。第3四半期(21年5月~22年1月)の業績は堅調で22年4月期の連結営業利益は26億円と会社予想(25億円)を少し上回って着地すると予想。NTTドコモのエコノミーMVNO(仮想移動体通信事業者)では、開始時期が後ろにずれたが3~4月の乗り換えが多い時期には間に合い、今期からの貢献に期待している。子会社のフルスピード<2159>を完全子会社化する意向であり、シナジーの発現や新規事業への注力が見込めるとみている。
■ライトオン <7445> 735円 +25 円 (+3.5%) 本日終値
ライトオン<7445>が続伸。2日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高情報で、既存店売上高が前年同月比7.7%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気温が高く推移したことで、長袖Tシャツなど春物商品が苦戦した一方、初夏物の販売が堅調に推移した。なお、全社売上高は同3.6%増だった。
■大成温調 <1904> 1,884円 +57 円 (+3.1%) 本日終値
大成温調<1904>が3日続伸。2日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業利益が5億5000万円から12億4000万円(前の期比4.8%減)へ、純利益が5億1000万円から9億7000万円(同14.8%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響による一部工事の遅延や民間設備投資の抑制に伴う受注機会の減少などから、売上高は505億円から491億円(同1.0%増)へ下振れたものの、大型工事における原価低減や為替差益などが利益を押し上げたという。
■バーチャレク <6193> 986円 +29 円 (+3.0%) 本日終値
バーチャレクス・ホールディングス<6193>が大幅続伸。2日の取引終了後、子会社VXアクトと共同で「育成型DX人材サービス」の提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。同サービスは、高度なIT/デジタルスキルを持たない人を対象にデジタルトランスフォーメーション(DX)の実行・運用が行える人材にリスキリングしたうえで、DX人材として企業に役務提供という形で提供するサービス。まずは「Salesforce」製品を扱う人材育成に取り組むことから開始するとしており、トレーニングロードマップやトレーニングコンテンツを用意し、開始後1カ月以内に認定アドミニストレーターの取得を目指し、2カ月以降は社内の実プロジェクトでのOJTで知識とスキルをブラッシュアップ、その後、人材を必要な組織やプロジェクトに提供するとしている。
■アイネット <9600> 1,263円 +32 円 (+2.6%) 本日終値
アイネット<9600>が強含む動き。同社はきょう午後1時頃に、23年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比11.5%増の26億4000万円としたことや、年間配当計画を前期比1円増配の48円としていることが好感されたようだ。売上高は同7.5%増の335億円を見込む。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進により、情報通信技術(ICT)への投資は更に高まっていくとみている。あわせて、25年3月期の売上高目標を377億円、営業利益目標を32億円とする中期経営計画を発表。重点強化ポイントとして「DX、ニューノーマル時代に向けた顧客サービス、研究開発の推進」「共創・イノベーション推進と価値創出」などを挙げている。
■ヨンキュウ <9955> 2,263円 +53 円 (+2.4%) 本日終値
ヨンキュウ<9955>は反発。2日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業利益が17億円から25億8800万円(前の期比33.2%増)へ、純利益が10億円から19億9800万円(同65.0%増)へ上方修正したことが好感された。更なる新型コロナウイルス感染症の拡大により外食産業などの不振が続いた影響で販売数量が低調に推移し、売上高は380億円から352億1200万円(同3.2%減)へ下振れた。ただ、前期に災害による被害があった子会社のウナギ事業が順調に推移したほか、鮮魚の魚価回復により貸倒引当金の戻入があったことなどで、利益は上振れた。
■あじかん <2907> 848円 +13 円 (+1.6%) 本日終値
あじかん<2907>がしっかり。2日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が450億円から453億円(前の期比6.4%増)へ、営業利益が4億3000万円から5億6000万円(同11.3%減)へ、純利益が4億5000万円から6億3000万円(同5.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。2月以降の業務用食品などの需要が、特にスーパーマーケット、コンビニエンスストア業態及び海外輸出を中心に拡大したことが要因。また、売価改定効果や原価低減、経費抑制に努めたことも寄与した。
■チヨダ <8185> 712円 +9 円 (+1.3%) 本日終値
チヨダ<8185>がしっかり。2日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比9.3%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。まん延防止等重点措置が全国一斉に解除され、人出が戻ってきたことで売り上げは回復基調となり、商品別では全カテゴリーで前年越えとなった。特に、プライベートブランドの新商品の販売が順調で、カジュアルシューズが牽引した紳士靴と婦人靴が好調に推移した。また、オンラインショップを「靴 kutsu.com」として3月31日にリニューアルした効果により、EC売り上げも前年を大幅に上回った。
■進学会ホールディングス <9760> 311円 -23 円 (-6.9%) 本日終値
進学会ホールディングス<9760>が反落。2日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業損益が59億円の赤字から96億円の赤字(前の期40億1700万円の赤字)へ、最終損益が35億円の赤字から57億円の赤字(同36億9200万円の赤字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。連結子会社SG総研の資金運用事業の売り上げが予想を上回ったことで、売上高は135億円から140億円(前の期比18.0%増)へ上振れたが、第4四半期に有価証券評価損が膨らんだことが響いた。
●ストップ高銘柄
リミックスポイント <3825> 460円 +80 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
ハナツアーJ <6561> 1,046円 +150 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース