ジローが決算受け大幅安 住宅ローン金利上昇に伴う環境悪化の逆風に懸念=米国株個別

材料
2022年5月6日 23時08分

不動産情報サイトのジロー<ZG>が大幅安。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。EBITDAは予想を上回っている。利上げ前の消費者の駆け込み需要で住宅市場は過熱感が高まっていた中で、同社の広告事業が好調だった。

同社は不動産をリノベ―ションして売却するホーム・フリッピング事業を11月に突然閉鎖し、中核となるマーケティング事業に再度焦点を当てた。広告事業はその撤退費用を賄った格好となっている。

ただ、同社株は売りを強めている。同社のバートンCEOはインタビューで「市場は完全に軟化している」と述べたことが嫌気されている。住宅ローン金利上昇が米住宅市場を冷え込ませるという投資家の懸念をかき立てた格好。

今回の決算を受けて複数のアナリストが目標株価を引き下げ。同社が示している2025年度の目標達成に懐疑的になっているようだ。

「住宅ローン金利上昇に伴う逆風は今年一杯続くことが予想される。株価は過去最低のバリュエーションにもかかわらず、マクロ的な逆風が短期的な株価の変動要因になる」と指摘した。

(1-3月・第1四半期)

・1株利益(調整後):0.06ドル(予想:0.25ドル)

・売上高:42.6億ドル(予想:33.9億ドル)

・EBITDA(調整後):2.20億ドル(予想:1.56億ドル)

(NY時間09:55)

ジロー<ZG> 34.18(-4.87 -12.47%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.