東証グロ-ス指数は大幅反落、米CPI結果を受けリスク回避の売り広がる/グロース市況
東証グロース市場指数 788.28 -49.90/出来高 1億504万株/売買代金 991億円東証マザーズ指数 620.63 -40.13/出来高 9400万株/売買代金 929億円
本日のグロース市場は、グロース市場指数、マザーズ指数はそろって大幅に反落、値上がり銘柄数は21、値下り銘柄数は437、変わらずは5。本日のグロース市場は終日売り優勢の展開となった。前日11日の米株式市場のNYダウは大幅に続落。4月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったため、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めにもかかわらず高インフレが定着すると同時に、成長減速にもつながるとの懸念が広がった。ナスダック総合指数も大幅に下落、主要株価指数が引けにかけて下げ幅を拡げた米株市場を受けて、本日の東証グロ-ス指数は大幅に反落した。マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は下落してスタートした後、朝方に下げ幅を拡げた。前引けにかけて下げ渋ったものの後場からは再度売り優勢の展開に、大引けにかけても下げ幅を拡げた。米CPIが予想を上回り、3月CPIの発表後から高まっていたインフレピークアウトの期待が削がれたことが国内の投資家心理を悪化させ、リスク回避の売りにつながった。また、本日には米国で4月生産者物価指数(PPI)の発表が控えるなか、積極的に株式を買う理由が見つからず、終日売り優勢の展開となった。多くの時価総額上位銘柄が軟調に推移、東証グロース市場の値下り銘柄数は437で幅広い銘柄が売られた。東証マザーズ指数は6.07%安に、東証グロース市場Core指数は7.93%安となった。個別では、22年12月期第1四半期決算が嫌気されたサンアスタリスク<4053>が24%安のストップ安比例配分で値下がり率トップに。また、22年9月期上期営業減益が嫌気されて売りが広がったMTG<7806>が21%安でストップ安となった。また、連日売り優勢の展開が続いているプレイド<4165>が20%安のストップ安、時価総額上位銘柄では、フリー<4478>が12%安、JTOWER<4485>が6%安、メルカリ<4385>やビジョナル<4194>などが冴えなかった。値下り率上位には、ピアズ<7066>、ソーシャルワイヤー<3929>などが顔を出した。一方、2月末に新規上場したマーキュリーRI<5025>が26%高のストップ高で値上がり率トップとなったほか、22年12月期第1四半期決算が好感されたアクシス<4012>が3%高となった。また、直近IPO銘柄のクリアル<2998>が3%高となった。値上がり率上位には、ライフネット生命保険<7157>、CaSy<9215>、キッズウェル・バイオ<4584>などが顔を出した。東証グロース市場Core指数では、フリー、JTOWER、メルカリなどが下落した。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 5025|マーキュリーRI | 1423| 300| 26.71|
2| 4012|アクシス | 1447| 54| 3.88|
3| 2998|クリアル | 1099| 38| 3.58|
4| 7157|ライフネット | 585| 16| 2.81|
5| 9215|CaSy | 1033| 27| 2.68|
6| 4584|キッズバイオ | 438| 9| 2.10|
7| 2934|Jフロンティア | 2500| 50| 2.04|
8| 4389|プロパティDBK | 2029| 39| 1.96|
9| 4428|シノプス | 1253| 24| 1.95|
10| 7031|インバウンド | 3395| 55| 1.65|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 4053|サンアスタリスク | 1229| -400| -24.55|
2| 7806|MTG | 1108| -300| -21.31|
3| 4165|プレイド | 587| -150| -20.35|
4| 7066|ピアズ | 848| -187| -18.07|
5| 3929|ソシャルワイヤ | 376| -80| -17.54|
6| 7320|日本リビング保証 | 1412| -240| -14.53|
7| 4265|IGS | 870| -130| -13.00|
8| 4478|フリー | 2893| -412| -12.47|
9| 4490|ビザスク | 2173| -307| -12.38|
10| 5029|サークレイス | 982| -134| -12.01|
《TY》