ビヨンド・ミートは冴えない決算も値ごろ感の買戻し=米国株個別
植物性代替肉を手掛けるビヨンド・ミート<BYND>が前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益も予想以上の赤字となった。EBITDAも予想以上の大幅な赤字となっている。また、粗利益率が大きく落ち込んだ。ガイダンスも公表しており、通期の売上高見通しは据え置いた。
粗利益率が大きく落ち込んだことについて同社のブラウンCEOは、「一時的ではあるものの、弊社が戦略的な製品発売を支援するためにコスト集約的な施策をとったため」と説明した。
改善の兆しが見えないと投資家が焦る中で、今回の結果は同社が直面している緊急事態を浮き彫りにしている。当初の好況は過ぎ去り、競争が激化。ファストフードとの提携も劇的に鈍化している。
アナリストからも投資判断の引き下げが出ており、「価格や競争激化などの逆風が吹く中で、短期的には同社の将来が見通せない状態となっている」と指摘した。
決算を受けて同社株は時間外で売りが強まり、IPO価格25ドルを下回って通常取引は始まったものの、値ごろ感の買戻しやショートカバーが活発化し、前日付近まで戻す展開が見られている。
(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-1.58ドル(予想:-0.98ドル)
・売上高:1.09億ドル(予想:1.12億ドル)
米国:8380万ドル(予想:8180万ドル)
海外:2570万ドル(予想:3290万ドル)
・粗利益率(調整後):0.2%(予想:13.1%)
・EBITDA(調整後):-7890万ドル(予想:-4970万ドル)
・研究開発費:1970万ドル(予想;1680万ドル)
(通期見通し)
・売上高:5.60~6.20億ドル(予想:5.86億ドル)
(NY時間10:10)
ビヨンド・ミート<BYND> 26.35(+0.18 +0.69%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美