株価指数先物【寄り前コメント】 戻り局面でのショートは入りやすいが、積極的に仕掛けてくる動きは限られよう

市況
2022年5月13日 8時00分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 25700 -70 (-0.27%)

TOPIX先物 1822.5 -7.5 (-0.40%)

シカゴ日経平均先物 25800 +30

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

12日の米国市場はNYダウ S&P500が下落する一方で、ナスダックは上昇。朝方に発表された4月の米卸売物価指数(PPI)は市場予想に一致したものの、高水準の伸びが続いているほか、前日の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったこともあって、米連邦準備理事会(FRB)が積極的に金融引き締めを進めるとの観測が引き続き重荷となった。

アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>など大型テック株が売られたほか、景気後退への警戒からボーイング<BA>やアメリカン・エキスプレス<AXP>が弱い動きとなった。半面、長期金利の低下を受けて、半導体株の一角が買われた。S&P500業種別指数は耐久消費財・アパレル、小売、医薬品・バイオテクノロジーが上昇した一方、テクノロジー・ハード・機器、公益事業、自動車・同部品が下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比30円高の2万5800円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比90円安の2万5680円で始まり、米国市場の取引開始後には2万5540円まで売られた。売り一巡後は買い戻しが入り一時2万5900円とプラスに転じる場面もあったが買いは続かず、終盤にかけては2万5600円~2万5800円辺りでのレンジ取引となり、2万5700円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、小動きで始まることになりそうだ。決算発表がピークを迎えるなか、足元では主要企業の決算の影響を受ける動きが見られており、昨日は引け後に決算発表を控えていたソフトバンクグループ <9984> [東証P]の下落を手掛かりにショートを仕掛けてくる動きもあった。

ソフトバンクグループの決算の反応についてはADR市場では100円ほどの下落だったこともあり、過度に警戒する必要はなさそうだ。一方で、東京エレクトロン <8035> [東証P]はサプライズこそないもののコンセンサスを上回る今期計画だったことから、日経平均型の下支えになりそうだ。本日は1200社超の決算発表が予定されているため、全体としてはこう着感の強い相場展開のなか、スキャルピング中心の売買になろう。

VIX指数は31.77に低下した。高値圏での推移ではあるものの、一時34.76まで上昇した後の低下であるため、引き続き35.00に接近する局面では上値を抑えられる形状である。戻り局面ではショートが入りやすいだろうが、積極的に仕掛けてくる動きは限られると見られ、ナイトセッションの安値水準を窺う局面があれば、短期的にはリバウンドを想定したロングも入ろう。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.08倍に低下した。前日にはトヨタ自動車 <7203> [東証P]の急落をきっかけにNTショートを巻き戻す動きから14.18倍に上昇したものの、昨日はソフトバンクグループの下落影響から改めてNTショートとなった。トレンドは下向きではあるものの、本日はややNTロングに向かわせることになりそうだ。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.