本日注目すべき【好決算】銘柄 フェローテク、クロスマーケ、三菱HCキャ (16日大引け後 発表分)

注目
2022年5月17日 7時01分

16日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

フェローテク <6890> [東証S]  ★今期営業は33%増で3期連続最高益、20円増配へ

◆22年3月期の連結営業利益は前の期比2.3倍の226億円に急拡大して着地。続く23年3月期も前期比32.7%増の300億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は半導体製造装置向けマテリアル製品が旺盛な需要や増産効果を背景に伸びるほか、電子デバイス事業ではサーモモジュールやパワー半導体基板が拡大し、34.5%の大幅増収を見込む。

併せて、前期の年間配当を46円→50円(前の期は30円)に増額し、今期も前期比20円増の70円に増配する方針とした。

クロスマーケ <3675> [東証P]  ★今期経常を9%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1.2円増額

◆22年6月期の連結経常利益を従来予想の22億円(予想レンジ中値)→24億円に9.1%上方修正し、従来の6期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は2月に続き、2回目。デジタルマーケティング事業やデータマーケティング事業における海外子会社の売上高が計画を上回ることが寄与。収益性の高いメディア、プロモーション関連、オンラインリサーチの伸長や外注費低減なども上振れに貢献する。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の8.4円→9.6円(前期は4円)に増額修正した。

エッジテクノ <4268> [東証G]  ★前期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年4月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億5900万円→2億円に25.8%上方修正。増益率が4.5倍→5.7倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。主力のAIソリューションサービスやAI教育サービスが好調に推移したことが寄与。コスト削減を進めたことも上振れにつながった。

シダックス <4837> [東証S]  ★今期経常は40%増益、5円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比2.6倍の22.9億円に伸びて着地。続く23年3月期も前期比39.6%増の32億円に拡大する見通しとなった。今期は主要コア3事業であるフードサービス、車両運行サービス、社会サービスの収益成長が継続する見込み。

併せて、今期の年間配当は前期比5円増の10円に大幅増配する方針とした。

キャリア <6198> [東証G]  ★今期経常を50%上方修正

◆22年9月期の連結経常利益を従来予想の2億円→3億円に50.0%上方修正。減益率が58.5%減→37.8%減に縮小する見通しとなった。シニアケア事業で昨年に引き続き大規模接種会場への看護師派遣などが伸びることが要因。

ツナグGHD <6551> [東証S]  ★今期経常を33%上方修正

◆22年9月期の連結経常損益を従来予想の1億5000万円の黒字→2億円の黒字(前期は9800万円の赤字)に33.3%上方修正。コロナ禍からの雇用情勢の回復を背景に、足もとの業績が堅調に推移していることが要因。事業会社の再編や大幅なオフィス縮小統合など収益構造改革を進めたことも上振れにつながる。

エスケーエレ <6677> [東証S]  ★今期経常を19%上方修正、自社株買いも発表

◆22年9月期の連結経常利益を従来予想の16億円→19億円に18.8%上方修正。増益率が16.7%増→38.6%増に拡大する見通しとなった。減価償却費の減少や経費削減の進展が利益を押し上げる。

併せて、発行済み株式数の1.42%にあたる15万株または1億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

サンテック <6777> [東証S]  ★今期経常は13%増益、前期配当を10円増額・今期も40円継続へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比22.7%増の19.4億円で着地。続く23年3月期も前期比12.9%増の22億円に伸びる見通しとなった。今期は光通信向け光測定器の光伝送機器メーカーや大学・研究機関からの引き合いが旺盛なうえ、OCTシステムや光学式眼内寸法測定装置、光部品の需要も堅調に推移し、35.0%の大幅増収を見込む。

併せて、前期の年間配当を30円→40円(前の期は30円)に増額し、今期も40円を継続する方針とした。

三菱HCキャ <8593> [東証P]  ★今期最終は11%増で2期連続最高益、前期配当を2円増額・今期は3円増配へ

◆22年3月期の連結最終利益は前の期比79.7%増の994億円に拡大して着地。続く23年3月期も前期比10.7%増の1100億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は各事業の伸長や前期に買収した米国の海上コンテナリース大手CAIインターナショナルの業績上積みを見込む。また、貸倒関連費用や減損損失の減少なども利益拡大に貢献する。

併せて、前期の年間配当を26円→28円(前の期は25.5円)に増額し、今期も前期比3円増の31円に増配する方針とした。

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