話題株ピックアップ【夕刊】(1):シンバイオ、エプソン、郵船

注目
2022年5月20日 15時20分

■シンバイオ製薬 <4582>  780円  +86 円 (+12.4%) 一時ストップ高   本日終値

シンバイオ製薬<4582>が急反発。欧州や米国などで天然痘に似た症状の感染症「サル痘」の患者が相次いで報告されているが、19日のNHKニュースでは「治療法はないが、1980年に根絶された天然痘に対するワクチンが、サル痘にも高い予防効果があるとされている」と報道。これを受けて、思惑的な買いが入ったようだ。同社は19年9月、米キメリックス<CMRX>から抗ウイルス薬ブリンシドフォビル(BCV)に関して、天然痘の予防・治療を除くすべての適応症を対象とした全世界での独占的開発・製造・販売権を取得。その後、BCVはFDA(米国食品医薬品局)から天然痘治療薬として成人、新生児を含む小児の患者を対象にした錠剤・経口懸濁液の承認を取得している。

■セイコーエプソン <6724>  2,123円  +171 円 (+8.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

セイコーエプソン<6724>が急反発し年初来高値を更新した。19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を3300万株(発行済み株数の9.53%)、または300億円としており、取得期間は22年5月20日から23年5月19日まで。取得した自社株は全株式を消却する方針としている。同時に、中間・期末各31円の年62円を予定していた23年3月期の配当予想を中間31円・期末41円の年72円にすると発表しており、これも好材料視されている。5月18日に創立80周年を迎えたことを記念して記念配当10円を実施する。

■ソフトウェア・サービス <3733>  5,550円  +300 円 (+5.7%)  本日終値

ソフトウェア・サービス<3733>は反発。19日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高が前年同月比58.4%増の19億2800万円となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。また、受注高が同62.5%増の28億9400万円、受注残高も同39.9%増の74億4300万円と順調に積みあがっている。

■日本郵船 <9101>  9,990円  +360 円 (+3.7%)  本日終値

日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など大手海運株が買いを集めている。前日は全体相場波乱に引きずられ押し目を形成したが、きょうはすかさず押し目買いが入り、切り返す展開。中国景気の減速懸念がいわれるなかも、中国経済との連動性が高いとされるバルチック海運指数が4月中旬を境に、上昇基調を強めている。4月上旬には2000トビ台にあったが、その後は一貫して水準を切り上げ今月18日現在で3189まで1000ポイント以上も上昇している。同指数は鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すが、海運セクターの業績との連動性も強いことで、株価にプラス材料となっている。

■リミックスポイント <3825>  535円  +18 円 (+3.5%)  本日終値

リミックスポイント<3825>が急反発。インベスコ・アセット・マネジメント(東京都港区)が19日の取引終了後に財務省に提出した大量保有報告書で、インベスコ社のリミックス株式の保有割合が6.31%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入った。投資一任契約に基づく契約資産の運用及び委託者指図型投資信託の運用において保有しているという。なお、報告義務発生日は5月13日。

■三ツ星ベルト <5192>  2,759円  +84 円 (+3.1%)  本日終値

三ツ星ベルト<5192>は続伸し連日で年初来高値を更新。19日の取引終了後、上限を45万株(発行済み株数の1.56%)、または12億375万円とする自社株を、20日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感された。

■オプティム <3694>  779円  +21 円 (+2.8%)  本日終値

オプティム<3694>が反発。19日の取引終了後、スマートフォン3次元測量アプリ「OPTiM Geo Scan」が、経済産業省が管轄する「IT導入補助金2022」の補助対象として認定されたと発表しており、これが好材料視されたようだ。「IT導入補助金」事業は、自社の課題やニーズに沿ったサービスやソリューション、サービスを導入する事業者に対して、導入費用の一部を補助し、業務の効率化や売上向上をサポートすることを目的とした制度。今回、対象ツールに認定されたことにより、商機拡大が期待されているようだ。

■レスターHD <3156>  2,026円  +50 円 (+2.5%)  本日終値

レスターホールディングス<3156>が反発。19日の取引終了後、SBIインベストメント(東京都港区)と共同で設立したコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドを通じて、Intelligence Design(東京都渋谷区)へ出資を行ったと発表しており、これが好感された。Intelligence Designは、AIによる画像認識技術やIoT端末に関する知見を駆使し、さまざまな角度から社会課題の解決に取り組む企業。今回の出資により、将来的な自治体向けビジネスの協業を通じて、更なるサービス品質の向上や新たな価値提供、事業拡大が期待できるという。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■マネックスグループ <8698>  471円  +11 円 (+2.4%)  本日終値

マネックスグループ<8698>が反発。19日の取引終了後、子会社コインチェックが提供するNFTマーケットプレイスで、ジェネラティブアートNFT「Art Blocks」の取り扱いを開始したと発表しており、これが好材料視された。「Art Blocks」は、アートとブロックチェーンの技術が組み合わさったNFTでしか生まれ得ない革新的な作品を発行・販売するNFTプラットフォーム。ユーザーが作品を購入すると、指定されたアルゴリズムに従ってランダムにデザインや、色、背景が設定され、オリジナルの作品が完成する。購入金額が同じでも、異なるレアリティの作品を獲得できる可能性があり、多数のアーティストが参加するなど注目を集めているという。

■イマジカG <6879>  705円  +15 円 (+2.2%)  本日終値

IMAGICA GROUP<6879>が反発。きょう午後1時30分ごろ、米国子会社が韓国のダビングスタジオ経営会社Juice Mediaを買収すると発表しており、これが好感されたようだ。今回の買収により、これまで韓国で提供してきた字幕制作サービスに加え、吹き替え作業のサービスも提供することになるという。

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