アジア株 上海香港は下げ拡大、ナスダック先物安や米銀による中国成長率予想の下方修正を嫌気
アジア株 上海香港は下げ拡大、ナスダック先物安や米銀による中国成長率予想の下方修正を嫌気
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 20148.65(-321.41 -1.57%)
中国上海総合指数 3112.37(-34.49 -1.10%)
台湾加権指数 16024.45(-131.96 -0.82%)
韓国総合株価指数 2618.39(-28.99 -1.10%)
豪ASX200指数 7145.20(-3.69 -0.05%)
インドSENSEX30種 54098.55(-190.06 -0.35%)
アジア株は総じて下落、ナスダック先物の下げを懸念した売りが続いている。
写真動画共有アプリの米スナップが、マクロ経済環境が予想よりもさらに悪化したとして、第2四半期の売上高と利益見通しが従来予想レンジを下回ると明らかにした。発表を受け同社株は時間外で一時30%超急落した。スナップ急落を受け、時間外ではツイッターやピンタレスト、メタなど他のソーシャルメディア銘柄も下落しており、投資家心理が悪化している。
また、JPモルガンやUBSが中国の長引く「ゼロコロナ政策」を受け、中国の成長率予想を引き下げたことも嫌気されている。上海では感染者が減少傾向にあるものの、北京市など他の都市部では感染が増加傾向にあるため、全体のコロナ規制は昨年ほどの速さでは緩和されないとの見方から、中国景気回復には時間がかかるとの懸念が高まっている。
上海と香港株は下げ幅を拡大。香港市場では美団やレノボ、JDドットコムなどハイテク関連の下げが目立つ。サンズチャイナやギャラクシーエンターテイメントなどカジノ関連も下落しているほか、薬明生物技術といった医療品関連も売られている。一方、自動車メーカーの吉利汽車控股は5.3%高。中国政府が乗用車購入税の減税方針を示したとの報道が材料視されている。