話題株ピックアップ【夕刊】(2):技研製、ヒロセ電、プレナス

注目
2022年5月27日 15時15分

■技研製作所 <6289>  3,525円  +30 円 (+0.9%)  本日終値

技研製作所<6289>はしっかり。26日の取引終了後、シンガポールのグループ会社ギケンセイサクショアジアが、インドの建設会社であるナランダ社に杭圧入引抜機「サイレントパイラーF301-700」を納入したと発表しており、これが好感された。サイレントパイラーは技研製が製造開発した「圧入原理」を実用化した杭圧入引抜機で、無振動・無騒音・省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に強いことなどを特徴としており、40以上の国や地域の採用実績を持つ。今回は、近隣住民の生活に影響を及ぼさない環境性が評価され、採用されたとしている。

■ヒロセ電機 <6806>  17,100円  +140 円 (+0.8%)  本日終値

ヒロセ電機<6806>は反発。27日の取引終了後、上限を100万株(発行済み株数の2.83%)、または169億6000万円とする自社株を、27日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感された。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とすることが目的という。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■プレナス <9945>  1,944円  +14 円 (+0.7%)  本日終値

プレナス<9945>は4日ぶりに反発。午前11時ごろ、6月1日からおろしフェアを開催すると発表しており、これによる業績への寄与を期待した買いが入った。食欲が減退する梅雨の時期に、大根おろしとポン酢を使った「おろしとり天弁当」などを持ち帰り弁当の「Hotto Motto(ほっともっと)」で販売する。また、「Hotto Motto grill(ほっともっとグリル)」では、定番のおろし商品に加え、新商品「おろし天プレート」と「おろしポークステーキプレート」を販売するという。

■DyDo <2590>  4,750円  -190 円 (-3.9%)  本日終値

ダイドーグループホールディングス<2590>が続落。同社は26日取引終了後に、23年1月期第1四半期(1月21日~4月20日)の連結決算を発表。営業損益が6億9200万円の赤字(前年同期は4億2600万円の黒字)となったことが嫌気されたようだ。原材料価格やエネルギーコストの高騰で、製造原価が大きく上昇したことが利益面に影響した。なお、売上高は347億9500万円(会計基準変更のため前年同期との比較なし)で着地。主力の飲料事業は国内の販売実績が厳しかった半面、海外ではトルコや中国で好調だった。通期業績予想については従来見通しを据え置いている。

■クラスターテクノロジー <4240>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値

クラスターテクノロジー<4240>はストップ高。今朝の日本経済新聞電子版で、「代表的なエンジニアリングプラスチック(エンプラ)の一つ、ポリアセタール樹脂の代わりとなるバイオマス素材を開発した」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、ヒマシ油から作ったポリアミドに竹炭を加えることで、ほぼ完全な植物由来ながら耐摩耗性を高めたという。新素材の名称は「PasCom(パスコン)」で、会社側によると高水準のバイオマス材料でありながら、これまでほとんどなかった摺動、耐摩耗に優れ、石油由来のPOM(ポリアセタール)やPA(ポリアミド)の摺動部材代替となりうる特性を持つという。日本有機資源協会(東京都中央区)からバイオマス度95%以上という認定を得ており、すでにサンプル提供を開始している。

■エクストリーム <6033>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

エクストリーム<6033>は急騰。同社はスマートフォンゲームなどの開発支援事業(人材派遣及び受託開発)を主力展開するが、M&A戦略を駆使して非ゲーム分野などの開拓にも傾注している。26日取引終了後、角川ゲームス(東京都品川区)の会社分割による吸収分割承継会社の第三者割当増資を引受け、特定子会社化することを発表、これにより、エクストリームは自社の課題であったコンテンツプロパティ事業におけるサービスラインアップの拡充を実現し、安定収益を確保できる可能性を高めたとの判断を示している。今回の買収に伴う業容拡大への思惑が投資資金を呼び込む形となった。

■日医工 <4541>  384円  +49 円 (+14.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

日医工<4541>が大幅反発。26日の取引終了後、事業再生ADR手続きで第1回債権者会議を実施したと発表。全ての取引金融機関から債権回収の一時停止で同意を得たとしていることが好材料視された。

■Mipox <5381>  691円  +58 円 (+9.2%)  本日終値

Mipox<5381>が大幅続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「半導体ウエハーの受託研磨加工サービスを拡大する」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、栃木県鹿沼市に約30億円を投じて新工場を設けており、受け入れ能力は3割増えるという。なお、同工場は同社の拠点としては最大規模となる。

■エージーピー <9377>  595円  +46 円 (+8.4%)  本日終値

エージーピー<9377>は急伸で年初来高値を更新。26日の取引終了後、26年3月期に営業利益15億円以上(22年3月期1億2100万円)を目指す中期経営計画を策定したと発表しており、これを評価した買いが入った。同社技術を生かせる空港外や海外などへの事業展開を進めるほか、専門企業とのアライアンス提携強化などにより業容拡大を目指す。また、株主価値の向上などを図るため、中計期間である4年間の総還元性向100%以上を目指し、スタンダード市場での上場維持の条件である流通株式比率25%以上を満たすための施策も実施していくとしている。

■キッズウェル・バイオ <4584>  263円  +15 円 (+6.1%)  本日終値

キッズウェル・バイオ<4584>が大幅続伸。26日の取引終了後、カイオム・バイオサイエンス<4583>とがん領域での抗体医薬品の研究を加速させることを目的に、共同研究契約を締結したと発表しており、これが好感された。キッズバイオが保有するがん領域の抗体医薬品の開発候補品について、両社の技術や知見を組み合わせ共同で研究を行うという。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

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