株価指数先物【引け後コメント】 米国の底堅い値動きから改めて2万7000円水準を試してくる可能性

市況
2022年5月27日 18時12分

大阪6月限

日経225先物 26810 +200 (+0.75%)

TOPIX先物 1889.0 +11.0 (+0.58%)

日経225先物(6月限)は前日比200円高の2万6810円で取引を終了。寄り付きは2万6970円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6960円)にサヤ寄せしてギャップアップで始まると、一時2万7020円まで買われた。ただし、2万7000円水準では上値の重さが意識されて戻り売りに押され、後場に入ると2万6730円まで上げ幅を縮めた。もっとも、25日、75日移動平均線辺りが支持線として意識されるなかで売り込む動きとはならず、終盤にかけては2万6730円~2万6830円辺りでのレンジ推移となった。

日経225先物は、寄り付き直後につけた2万7020円を高値に上げ幅を縮めたが、2万7000円水準からの上値の重さは想定内だろう。一方でショートを仕掛けてくる動きも限られていたと見られる。今晩の米国でカジュアル衣料のギャップ<GPS>の時間外での下落影響が警戒されるうえ、個人消費支出など経済指標の発表も控えるため、積極的にポジションを取りに行く動きは限られていたのであろう。グローベックスの米株先物が小動きで推移していたことも、ロング、ショートともに手掛けづらくさせた。

米国市場は5月30日がメモリアルデーの祝日で休場となるが、31日には年金のリバランスに伴う買い需要が見込まれる。今晩の米国市場が不安定な値動きだったとしても、NYダウは足元で5営業日続伸で25日線を突破してきたこともあり、テクニカル的な調整は想定の範囲内であろう。底堅い値動きを見せてくるようだと、日経225先物は改めて2万7000円水準を試しにくる可能性がある。オプション権利行使価格の2万6875円を中心に、上下の権利行使価格である2万6750円~2万7000円のレンジを想定しておきたい。

NT倍率は先物中心限月で14.19倍だった。一時14.22倍まで上昇する場面も見られたが、伸び切れず、小幅ながら足元で上値を切り下げるトレンドを形成。75日線が支持線として意識されているものの、スプレッドを狙った動きも手掛けづらいところだ。再来週にはメジャーSQが控えていることもあり、底堅さは意識されてきているが、ポジションを傾けてくるトレードは限られるため、レンジ内での推移がコンセンサスとなりそうだ。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1310枚、JPモルガンが620枚、ソジェンが410枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが870枚、バークレイズが770枚、野村が410枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBNPパリバが1170枚、BofAが820枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが990枚、三菱UFJが610枚、ゴールドマンが590枚程度の買い越しだった。

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