伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 5月29日版
日経平均は6月の動き方で本年の方向が明確になる公算
1. 日経平均の6月は上値を抑えられやすい
日経平均株価の6月は、7月から9月までの下げ傾向のある時期を前に、価格が上昇している場合、上値を抑えられやすい時期になっています。
6月前半に価格が上昇していても、後半には下げの流れへ入り、6月が往って来いの展開となります。
日経平均株価の1年間が弱気に推移する場合、6月までに年間の最高値をつけて、下降の流れを作ります。1990年から2021年までの期間では、年初の値位置よりも年末の値位置が低かった年が14回あります。その中で、6月以降に年間の最高値をつけた年は、10月に高値をつけて下降を開始した2018年の一度だけです。
年間が弱気に推移する場合、6月の価格が上昇しても、7月以降に上値を抑えられる準備の動きとなるので、その年の高値圏に位置しているか否かにかかわらず、6月が一本調子の上昇の流れになりにくい展開となっています。
言い換えると、6月が一本調子に上昇している年は、多くの市場参加者が上値に対して期待値の高い状況にあると推測できます。
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