注目銘柄ダイジェスト(前場):タツモ、ラクス、ロコンドなど

市況
2022年5月30日 11時59分

ラクス<3923>:1624円(+140円)

大幅反発。先週末にかけての米ナスダック指数の大幅上昇を受けて、同社を始めとした中小型グロース株には、買い安心感が強まる状況となってきているようだ。先週末のナスダック指数は3日続伸となり、上昇率は3.3%と上昇ピッチに弾みがついている。4月の米個人消費支出物価指数の前年同月比上昇率が前月比で縮小したことから、インフレ加速への懸念が和らぐ形となっているようだ。

岡三<8609>:352円(+6円)

商い伴い続伸。岡三アセットマネジメントの合弁会社化に向けた基本合意をSBIHDと締結したと発表している。現在は同社の100%子会社となっているが、SBIHDが51%の株式を取得することで、同社の持分法適用会社となる見込み。グループの枠に捉われない成長戦略を推進することで基盤強化を図り、運用資産残高を大幅に拡大させることを目指すとしている。SBI グループの持つ幅広い顧客層によるシナジーを期待する動きが先行。

東製鉄<5423>:1541円(+80円)

大幅続伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1400円から2300円にまで引き上げ。高炉溶銑コスト対比で見た鉄スクラップの割安感台頭で、高水準のメタルスプレッド維持の可能性が高まっているほか、4月22日の自己株式取得発表は今後の総還元性向への期待値を高めさせるものとも評価。脱炭素を背景とする電炉鋼材へのニーズの高まりによって、バリュー株からグロース株への本格転換が始まる公算とも。

セルム<7367>:949円 カ -

ストップ高買い気配。発行済み株式数の13.4%に当たる90万株、7億円を上限とする自己株式の取得実施を先週末に発表している。取得期間は5月30日から8月29日までとしている。取得理由は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を実行するためとしている。高水準の自社株買いが当面の株価押し上げ材料につながるとの期待が先行する形に。会社側では5月13日に新たな株主還元政策の枠組みを発表、自社株買い実施を検討としていた。

タツモ<6266>:1184円(-139円)

大幅反落。130万5000株の公募増資実施、並びに、19万5000株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。公募価格の決定期間は6月6日から8日までの間。調達資金は新規設立予定の中国子会社への出資金、工場の増産投資資金、研究開発費の一部などに充当するもよう。増加株式数は最大で発行済み株式数の11.1%となり、株式価値の希薄化、目先の株式需給の悪化をマイナス視する動きに。

アクシージア<4936>:829円(-41円)

大幅に反落。6月9日に予定していた22年7月期第3四半期の決算発表を延期すると発表している。中国・上海での新型コロナウイルス感染拡大と都市封鎖(ロックダウン)の影響で、上海市にある連結子会社Xiaozi Cosmetic (Shanghai) Inc.の決算作業が遅れているため。延期後の決算発表日は、決定次第速やかに公表するとしている。上海のロックダウンが業績の下振れにつながるおそれがあるとの見方から売られているようだ。

ロコンド<3558>:1082円(+76円)

大幅に反発。衣料品や靴などを取り扱う連結子会社「RBKJ」(東京都渋谷区)を設立したと発表している。12日に開示したReebok国内事業の運営に関する伊藤忠商事<8001>とのライセンス契約締結に伴う措置で、RBKJはアディダスジャパン社からReebok国内事業を承継する予定。設立当初はロコンドが100%出資するが、合弁契約書を伊藤忠と締結次第、ロコンド66%、伊藤忠34%に出資比率を変更する予定。

ITbookHD<1447>:505円(+31円)

大幅に続伸。6月27日開催予定の定時株主総会に向けて株主提案権を行使する旨の書面を株主から受領していたが、不適法として受理しないと発表している。所定の期限内に必要となる手続きが行われなかったため。ITbookホールディングスは4月26日付で取締役6名選任、4月28日付で取締役1名選任の株主提案書を受け取っていた。株主提案の不受理で総会の波乱要因がなくなったとの見方から、買い安心感が広がっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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