株価指数先物【寄り前コメント】 反動安想定も、米国では買い継続との見方が高まりやすく、押し目狙いのロングで対応

市況
2022年5月31日 8時26分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 27320 -80 (-0.29%)

TOPIX先物 1919.0 -4.5 (-0.23%)

シカゴ日経平均先物 27340 -60 (時間外)

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

30日の米国市場は、メモリアルデーで休場。グローベックスの米株先物市場では、NYダウ先物が100ドルほど上昇していたほか、ナスダック100先物は1.0%程度の上昇だった。前週末発表の4月の個人消費支出(PCEデフレーター)の伸び率が鈍化したことで、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めへの警戒感が和らぐなか、リスク選好の買いが優勢だった。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、時間外取引で日中大阪比60円安の2万7340円。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比30円安の2万7370円で始まり、開始直後に切り返すと、一時2万7420円まで買われる場面があった。ただし、日中高値を1ティックしか超えられず、その後は日中取引で590円高と大幅に上昇した反動もあり、やや利食い優勢の動きに。米国市場が休場だったことで手掛かり材料に欠けるなか、2万7320円~2万7420円辺りでの保ち合いを継続。狭いレンジではあったものの、2万7320円とナイトセッションの安値で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや利食い優勢で始まることになりそうだ。もっとも、前日の大幅上昇に対する反動は想定されたところであり、底堅さが意識される局面ではショートカバーを誘い込みやすいだろう。グローベックスの米株先物の動きからは、祝日明け後も買いは継続するとの見方が高まりやすく、短期的にショートを仕掛けてくる局面においては、押し目狙いのロングでの対応になりそうだ。

日経225先物は累積出来高が積み上がっていた2万6900円~2万7000円のレンジを一気に突破し、需給状況が一変。さらに2万7400円水準まで上値を切り上げてきたことでショートカバーを誘い込んだほか、裁定買いが断続的に入り相場を押し上げる格好だった。これといった調整を挟まずに終日強含みの相場だったことから、ショートカバーのみならず、これまでフラットにしていたポジションをロングに向かわせる格好だったと見られる。米国市場のリバウンドが本格化してくるようだと、一段とロングの動きが意識されてくるだろう。

また、オプション権利行使価格では先週末の2万6875円を中心とした上下の権利行使価格である2万6750円~2万7000円から、2万7375円を中心とした2万7250円~2万7500円へと一気にレンジが切り上がった。来週末にはメジャーSQを控えていることもあり、ここにきての大きな動きによってヘッジ対応の動きは強まりやすい。本日は利食いも意識され2万7250円を中心に2万7125円~2万7375円辺りに若干切り下がる可能性はありそうだが、積極的にはショートは仕掛けづらくなったと見られる。

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