ゲームストップが上昇 決算にアナリストからは前向きな評価も=米国株個別

材料
2022年6月2日 23時53分

ゲーム販売のゲームストップ<GME>が引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株損益の赤字は予想以上だった。同社は第2四半期に非代替性トークン(NFT)マーケットプレイスでの取引を可能にするため、ウォレットを拡張したと発表した。当座資産は10.3億ドルで期末を迎えた。

同社はゲーム小売販売から暗号通貨と非代替性トークンにシフトする中で、予想を上回る売上高を報告した。昨年取締役に就任したコーエン氏は、ゲーマーがゲームディスクの購入からデジタルダウンロードに移行したため伸び悩んでいるゲームストップの成長を復活させようとしている。

コーエン氏は同社を暗号通貨に押し込む計画について、今月初めにデジタル資産ウォレットを立ち上げ、ゲーマーがウェブブラウザを立ち上げたままで暗号通貨やNFTの保管、送金、受け取りができるようにした。

アナリストからは、「同社は事業の中心を暗号通貨とNFTにシフトさせようとしている中、積極投資による現金流失が懸念となっているが、今回の決算で示されたキャッシュポジションは短期的な利益低下を無視できるほど健全を維持している」と述べた。NFTウォレットの立ち上げを成功させるための雇用と投資は良いスタートだとも指摘した。

株価は売りが先行して始まり、一時115ドル台半ばまで下落したものの、売り一巡後は買い戻しが活発に入り、プラス圏に浮上している。

(2-4月・第1四半期)

・1株損益(調整後):-2.08ドル(予想:-1.16ドル)

・売上高:13.8億ドル(予想:13.3億ドル)

ハードウェアとアクセサリー:6.74億ドル

ソフトウェア:4.84億ドル

コレクターズアイテム:2.21億ドル

・販管費:4.52億ドル

(NY時間10:39)

ゲームストップ<GME> 126.67(+5.27 +4.34%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.