話題株ピックアップ【夕刊】(1):Uアローズ、ABCマート、ファストリ

注目
2022年6月3日 15時11分

■ユーザベース <3966>  838円  +88 円 (+11.7%)  本日終値

ユーザベース<3966>は急反発。2日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、みさき投資(東京都港区)のユーザベース株式保有割合が5.07%となり、新たに5%を上回ったことが判明したことを受け、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「経営者と投資家の建設的対話を通じた中長期的な投資リターンの拡大」を実現するため。なお、報告義務発生日は5月26日。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,262円  +165 円 (+7.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

ユナイテッドアローズ<7606>は7連騰し連日の年初来高値更新となった。2日の取引終了後に発表した5月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比41.1%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日が1日少ない影響があったものの、前年の緊急事態宣言の反動などにより小売りの売り上げ、客数が大きく回復した。また、前年に比べてセール売り上げ構成比を抑えたことで客単価も前年増となった。なお、全社売上高は同39.3%増だった。アイテム別ではジャケット、パンツなどのビジネス衣料に加え、カットソー、スカート、ワンピース、サンダルなど夏物の動向が顕著だった。

■エービーシー・マート <2670>  5,840円  +330 円 (+6.0%)  本日終値

エービーシー・マート<2670>が大幅続伸し年初来高値を更新。2日の取引終了後に発表した5月度概況で、既存店売上高が前年同月比10.1%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて土曜日が1日少ない曜日並びだったものの、地方の観光地ほか、東京や大阪など主要都市への人出も増加しており、ファッションビルやショッピングセンター、アウトレットモールを中心に好調に推移した。商品別では、運動会やレジャーなどの行楽需要により、キッズシューズやレザーカジュアルシューズが好調だったほか、気温の上昇によりサンダルも伸長した。なお、全店売上高は同27.2%増だった。

■ファーストリテイリング <9983>  66,850円  +3,700 円 (+5.9%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が大幅続伸。2日の取引終了後に発表した5月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比17.5%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同9.6%増と2カ月連続前年を上回ったほか、客単価も同7.3%増と3カ月連続で上昇した。ゴールデンウイーク商戦や感謝祭が盛況だったことに加えて、夏物コア商品を中心に販売が好調に推移した。

■シップHD <3360>  2,359円  +96 円 (+4.2%)  本日終値

シップヘルスケアホールディングス<3360>が4日ぶりに急反発。大和証券は2日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は2300円から2700円に見直した。同社は医療機関への総合コンサルティング・エンジニアリングを展開しているが、21年3月期から22年3月期は大口案件が不在だった。しかし、23年3月期下期以降は50億円以上の大口案件が収益に寄与するとみている。特に、新型コロナウイルス感染拡大時に病床不足が顕在化したことを受け、病床再編に向けた動きが本格化。病床再編を行う病院に対する財政支援も拡充されており、今後3~5年で大口案件は着実に増加すると予想している。

■良品計画 <7453>  1,441円  +54 円 (+3.9%)  本日終値

良品計画<7453>が大幅反発。2日の取引終了後に発表した5月度の国内売上高で、直営既存店売上高とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比12.4%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。土日祝日の日数が前年に比べて1日少なかったものの、無印良品メンバー向けの施策として、無印良品週間を5月9日まで実施したことで、衣服・雑貨、生活雑貨、食品ともに前年を上回った。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同22.1%増だった。

■アダストリア <2685>  2,264円  +81 円 (+3.7%)  本日終値

アダストリア<2685>が7連騰し年初来高値を更新。2日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比31.9%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日が1日少なかった影響があったものの、ゴールデンウイークの人流の回復によって客数が増加したことや、下旬にかけて気温が上昇したことで、夏物の販売が好調だった。なお、全店売上高は同36.1%増だった。

■ユーグレナ <2931>  912円  +25 円 (+2.8%)  本日終値

ユーグレナ<2931>が反発。2日の取引終了後、中川物産(名古屋市港区)グループのガソリンスタンドで、次世代バイオディーゼル燃料の一般向け継続販売を開始すると発表しており、これが好材料視された。ユーグレナの次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」は、これまでバスや配送車、消防車などの車両、タグボートやフェリーなどの船舶、商業用ジェット機や双発機などの飛行機に供給。一般向け販売に関しては、昨年4月に期間限定で実施したが、継続販売するのは今回が初の取り組みであり、今後より多くの車両への「サステオ」導入を目指すとしている。

■INPEX <1605>  1,606円  +39 円 (+2.5%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどから構成される「OPECプラス」は2日、増産拡大で合意した。7月と8月の増産幅は日量64万8000バレルと6月の43万2000バレルから拡大する。ただ、2日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限は前日比1.61ドル高の1バレル=116.87ドルと上昇した。増産の規模は小さく供給不足は解消されない、との見方が強まった。

■東京エレクトロン <8035>  59,960円  +1,400 円 (+2.4%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連に買い人気が集まった。前日の米国株市場ではハイテク株が買い戻され、特にエヌビディア<NVDA>やアプライド・マテリアルズ<AMAT>など半導体関連セクターへの資金流入が顕著だった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.6%高と急伸しており、東京市場でもこの流れを引き継ぎ、半導体関連株を物色する動きが活発だ。特に売買代金首位の座を占めることが多いレーザーテックは、個人投資家の注目度も高い。前日まで直近2営業日続落で1万8000円大台攻防の様相をみせていたが、きょうは値ごろ感からの押し目買いが優勢となっている。

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