株価指数先物【寄り前コメント】 2万7500円水準での底堅さを見極めつつ、押し目狙いのロングスタンスに
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 27570 -220 (-0.79%)
TOPIX先物 1921.0 -12.5 (-0.64%)
シカゴ日経平均先物 27575 -215
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
3日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。朝方発表された5月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月より減速したものの、市場予想を上回ったことで米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めへの警戒につながった。長期金利の上昇によってハイテク株に売りが広がったほか、原油先物相場が上昇したことから消費関連株への重荷となった。S&P500業種別指数はエネルギーのみ上昇した一方で、自動車・同部品、テクノロジー・ハード・機器、半導体・同製造装置の下げが目立った。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比215円安の2万7575円で終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比60円安の2万7730円で始まり、2万7770円まで下げ渋りを見せた後は下落幅を広げており、米国市場の取引開始後に2万7520円まで売られる場面もあった。終盤にかけては2万7550円~2万7650円辺りでこう着し、2万7570円で取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。雇用統計の結果を受けた米国市場の影響はあるものの、先週は2万6800円水準から週末には4月22日につけた直近戻り高値(2万7760円)を突破し一時2万7800円まで買われたため、いったんは達成感が意識されやすい水準だろう。まずは売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。
今週は週末に6月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えており、9月限への限月交代に伴うロールオーバーが中心の商いとなる。そのため、トレンドは出にくいものの、権利行使価格の2万7500円を固める動きを見せてくるようだと、2万7500円~2万8000円のレンジでの推移が意識されやすいだろう。一方で、2万7500円を下回り上値の重さが目立つ局面では、短期的にはショートを仕掛けてくる動きもありそうだ。
もっとも、米国市場は主要な株価指数は下落したが、25日移動平均線を上回っており、VIX指数も24.79と25.00を下回っている。そのため、リスク回避的な売りの強まりにはつながらず、日経225先物は2万7500円水準での押し目狙いのロングに向かいやすいだろう。短期的なショートの動きに対しては、その後のリバウンドを想定したロングスタンスでの対応と見ておきたい。
また、先週のNT倍率は先物中心限月で14.37倍に上昇した。1日に14.15倍に低下して支持線として意識される75日線まで下げた後のリバウンドから、4月以降の抵抗線だった14.30倍水準を明確に上放れてきた。米国市場の週末の下落により支持線に変わった14.30倍辺りを試す可能性はあるものの、同水準での底堅さが見られるようだと、その後の上昇を想定したNTロングの動きが強まる可能性があろう。
そのほか、インデックスに絡んだ商いが中心となるため、現物市場ではファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさ株の動向も注意深く見ておく必要がある。
株探ニュース