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株価指数先物【寄り前コメント】 2万8000円回復で達成感が意識されたとしても、ショートを仕掛けてくる動きは限られる

市況
2022年6月7日 8時23分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 28040 +130 (+0.46%)

TOPIX先物 1945.0 +9.5 (+0.49%)

シカゴ日経平均先物 28025 +115

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

6日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。中国・北京市が6日、新型コロナウイルスの感染対策のための行動規制を解除した。中国経済の回復期待が広がり買い先行で始まると、NYダウの上げ幅は一時300ドルを超えた。ただし、前週末の米雇用統計が堅調だったことから米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの見方は根強く、長期金利が3%に乗せてくると、ハイテク株などを中心に売られ上げ幅を縮めた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、小売、保険が上昇する一方で、食品・生活必需品小売、商業サービス・用品、不動産が下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比115円高の2万8025円で終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比30円高の2万7940円で始まり、その後2万8000円を回復。2万8000円を挟んだ狭いレンジ推移のなか、米国市場の取引開始後には一時2万8120円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は軟化し下げに転じたものの、終盤にかけて持ち直し、2万8040円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場は長期金利の上昇が重荷となり小幅高にとどまっているためギャップアップとはならないが、節目の2万8000円を回復してきたことで、朝方はヘッジ対応の動きが集中することになりそうだ。買い一巡後は利食いも意識されやすく、次第にこう着感が強まる可能性はあるだろう。

ただし、2万8000円を支持線にオプション権利行使価格の2万8000円~2万8250円辺りにレンジが切り上がることで、次第に3月30日の高値2万8410円が意識されてくることも考えられる。週末にメジャーSQを控えているため限月交代に伴うロールオーバー中心の商いとはいえ、急ピッチでレンジが切り上がりを見せているため、機械的にヘッジ対応の先物買いが活発になりやすい。

また、中国では1日の上海市に続く北京市の行動規制解除によって経済活動の正常化への期待が一段と高まりやすい。2万8000円回復で達成感が意識されたとしても、ショートを仕掛けてくる動きは限られよう。3月高値を意識しつつ、押し目狙いのロングスタンスは維持しておきたい。もっとも、VIX指数は25.07に上昇した。直近のボトム圏からの小幅な反発ではあるものの、長期金利の上昇が重荷となっているようであり、やや戻りを鈍くさせそうだ。

昨日のNT倍率は14.42倍に上昇した。1月4日の14.48倍に接近してきており、いったんはNTロングの巻き戻しが意識されやすいところであろう。ただし、テクニカル面では52週移動平均線を突破し、13週、26週線とのゴールデンクロス示現によってトレンドは上向きとなる。昨年2月高値15.68倍を起点とした調整トレンドが転換した形状になるため、52週線が位置する14.35倍辺りまで低下する局面においては、NTロングのポジションを組成するタイミングになるだろう。

株探ニュース

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