株価指数先物【寄り前コメント】 2万8000円~2万8250円のレンジに移行するとともに、その上の権利行使価格2万8375円を意識

市況
2022年6月8日 8時14分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 28160 +150 (+0.53%)

TOPIX先物 1959.5 +10.0 (+0.51%)

シカゴ日経平均先物 28210 +200

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

7日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。ディスカウント大手ターゲット<TG>が過剰在庫の処分を理由に業績予想を引き下げ、これを嫌気した売りが小売株に広がるなか、朝方は売り優勢で始まった。また、週後半に5月消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることも物色を手控えさせた。ただし、売りの勢いは続かず、午後に入ると長期金利の上昇一服でハイテク株を買い戻す動きが優勢となるなか上昇に転じると、この日の高値圏で取引を終えた。メタプラットフォームズ<FB>やネットフリックス<NFLX>など大型テック株の一角が買われたほか、半導体株も総じて堅調だった。S&P500業種別指数はエネルギー、資本財、テクノロジー・ハード・機器、医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方、小売、食品・生活必需品小売の2セクターが下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比200円高の2万8210円で終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比30円高の2万8040円で始まり、その後は軟化し、2万7880円まで売られる場面も見られた。ナイトセッションの安値圏での推移が続くなか、米国市場の取引開始後にリバウンドを強め一気に2万8000円を回復すると、終盤にかけて上げ幅を広げて一時2万8220円まで買われ、2万8160円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では長期金利の上昇が一服したことでハイテク株を見直す動きとなった。この流れを引き継ぐ形で、東京市場でも指数インパクトの大きい値がさハイテク株への物色が見込まれ、やや日経平均型優位の動きを見せそうだ。

日経225先物はナイトセッションでは概ね2万8000円を中心としたオプション権利行使価格の2万7875円~2万8125円のレンジで推移し、終盤にかけてこのレンジを上放れてきた。そのため、本日は2万8000円~2万8250円のレンジに移行するとともに、既にナイトセッションでこのレンジ上限に接近しているため、さらにその上の権利行使価格である2万8375円が意識されてきそうだ。日々レンジを切り上げる動きを見せるなか、ヘッジ対応の動きが一段と強まりやすく、3月30日につけた2万8410円が射程に入ってきた。

VIX指数は24.02に低下し、一時23.88まで下がってきた。依然として20.00を上回っているものの、低下傾向が継続していることからリスク選好に向かいやすく、ショートは仕掛けづらい需給状況となる。また、日銀の徹底した緩和政策によって日米金利差を狙った海外勢による資金流入も意識されやすいため、短期的に売られる局面では押し目狙いのロングスタンスでの対応となろう。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.36倍だった。一時14.32倍まで低下し、支持線として意識されていた5日移動平均線水準まで下げたことで、NTロングの巻き戻しも一巡したであろう。改めてNTロングによるスプレッド狙いの動きも入りやすいと見ておきたい。

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