東京株式(前引け)=続伸、目先利益確定売りこなしプラス圏で着地
9日前引けの日経平均株価は前営業日比44円16銭高の2万8278円45銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は6億2079万株、売買代金概算は1兆5370億円。値上がり銘柄数は910、対して値下がり銘柄数は840、変わらずは86銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場が安かったこともあり目先利益確定の動きを誘発したが、下値では買い意欲も旺盛だった。寄り付きこそ安く始まったものの、その後はプラス圏に切り返す展開となった。外国為替市場で1ドル=134円台まで円安が進んでいることや、岸田政権による骨太の方針など政策への期待感も買いを誘う背景となっている。ただ、全般買い疲れ感もあって値下がり銘柄数も多い。値上がり銘柄数は全体の約50%にとどまっている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢だったほか、ファーストリテイリング<9983>も高い。INPEX<1605>も上昇した。任天堂<7974>、キーエンス<6861>なども高い。アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が買い戻しで急反騰、SREホールディングス<2980>も値を飛ばした。ソースネクスト<4344>も大幅高。半面、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>などが大きく売られたほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連も安い。シャープ<6753>、新光電気工業<6967>などの下げも目立っている。