株価指数先物【寄り前コメント】 権利行使価格2万5750円~2万6250円辺りのレンジを想定

市況
2022年6月20日 8時18分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 25960 +180 (+0.69%)

TOPIX先物 1830.0 +8.5 (+0.46%)

シカゴ日経平均先物 25930 +150

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

17日の米国市場は、NYダウが下落する一方で、 S&P500ナスダックは上昇。原油先物相場の下落によってインフレ懸念が和らぎ、前日までの急ピッチな下げに対する値頃感から買いが優勢となる場面も見られた。ただし、株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株先物取引、個別株オプション取引の4つの取引期限満了日が重なるクアドルプル・ウィッチングだったことからSQに絡んだ需給のほか、3連休を控えていることもあってポジション調整に伴う商いが中心だった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、電気通信サービス、消費者サービスが上昇した半面、エネルギー、食品・生活必需品小売、公益事業が下落した。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比150円高の2万5930円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比110円高の2万5890円で始まり、一時2万6090円まで買われた。2万6000円を挟んでこう着するなか、米国市場の取引開始後には2万5790円まで軟化。ただし、終盤にかけて持ち直し2万5900円~2万6070円辺りでの推移を経て、2万5960円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い先行で始まることになりそうだ。先週の大幅な下落によって5月13日につけた直近安値(2万5480円)との2点底形成が意識されていることもあり、いったんは自律反発を試す動きになろう。17日の下落では出来高を伴っていたこともあり、ロングの解消が一気に進んだと考えられるほか、ショートが積み上がったと見られる。ただし、20日は奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の祝日で米国市場は休場となるため、海外勢のフローは限られる。そのため、CTA経由などの短期的な商いに振られやすい需給状況と見られる。

また、VIX指数は31.13に低下したものの、13日にマドを空けての上昇で25日、75日移動平均線を抜いた後はこれらを上回って推移。概ね30.00~35.00のレンジで推移しているため、リスク選好には向かいづらいところだ。そのため、日経225先物は2万6000円意識しつつも、オプション権利行使価格の2万6250円辺りに位置している5日線を上放れる勢いはなさそうである。上値の重さが意識される局面ではショートを仕掛けてくる動きも入りやすいと考えられ、権利行使価格の2万5750円~2万6250円辺りのレンジを想定しておきたい。

なお、2万6250円を超えてくるようであれば、75日線が位置する2万6740円辺りが意識されてくることから、2点底形成からのリバウンド機運が高まりやすい。一方で、2万5750円を下回るようだと、17日安値の2万5550円から3月9日の安値2万4340円へとセンチメントは悪化することになりそうだ。なお、22日、23日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が上下両院で経済情勢や金融政策を巡る半年に一度の証言を予定しているため、週半ばまでは方向感をつかみづらくさせるだろう。

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