カーニバルが決算受け大幅高 決して素晴らしくはないが、警戒ほどではない=米国株個別
クルーズのカーニバル<CCL>が大幅高。取引開始前に3-5月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益は赤字が続いており、予想以上となった。売上高も予想を下回っている。今後については、第3四半期の1株損益は赤字を見込んでいるものの、調整後EBITDAは黒字を見込んだ。通期についても引き続き赤字を見込んでいる。一方、客船の継続的な再開により、2022年を通じて稼働率の改善が引き続き見込まれるとしている。
株価は前向きな反応を示している。アナリストからは、「第2四半期の数宇は決して素晴らしいものではないが、警戒されていたほどではなかった点や予約状況には強気な表現も見られた」との指摘が出ていた。これまでの株価低迷を考えると、今回の決算は懸念されていたよりも良いとみなされる可能性が高いという。
(3-5月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-1.61ドル(予想:-1.14ドル)
・売上高:24.0億ドル(予想:27.9億ドル)
・客室占有率:69%(予想:73%)
・利用可能下段寝台:1670万日分(予想:1660万日分)
・流動性:75億ドル
(通期見通し)
・1株利益(調整後):0.85~0.95ドル(従来:0.85~0.95ドル)(予想:0.91ドル)
・売上高:57~62億ドル(従来:58.1~59億ドル)(予想:58.1億ドル)
(NY時間13:21)
カーニバル<CCL> 10.68(+1.03 +10.62%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美