NY株式:NYダウ491ドル安、消費の悪化を警戒

市況
2022年6月29日 7時00分

米国株式市場は続落。ダウ平均は491.27ドル安の30946.99ドル、ナスダックは343.01ポイント安の11181.54で取引を終了した。中国が新型コロナ規制の緩和を発表したため、世界経済の成長期待を受けた買いに、寄り付き後、上昇。NY連銀のウィリアムズ総裁がインタビューで「経済が強く、景気後退は基本シナリオではない」と発言したことも買いを後押し。しかし、その後発表された、6月の消費者信頼感指数や地区連銀製造業指数が予想以上に悪化し、景気減速懸念に伴う売り圧力が強まり下落に転じた。引けにかけて、主要株式指数は下げ幅を拡大。セクター別では、耐久消費財・アパレルや小売りが大幅下落した一方、唯一エネルギーが上昇した。

エネルギー会社のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)は著名投資家のバフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが同社株を買い増したことが明らかになり、上昇。カジノ経営のウィン・リゾーツ(WYNN)やラスベガス・サンズ(LVS)は中国の新型コロナ規制緩和を受け、売上増期待に軒並み買われた。半導体のクアルコム(QCOM)は、携帯端末のアップル(AAPL)が自社製の5Gモデム用半導体開発する間、引き続き同社製のモデムを23年版アイフォーンに利用していく可能性が強いとのアナリストの分析を受け、買われた。アップルは下落。証券会社のモルガンスタンレー(MS)は連邦準備制度理事会(FRB)のストレステストの結果を受けて株主還元計画を発表し、上昇。

一方、スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は四半期決算の内容は予想を上回ったが、消費への懸念や中国のコロナ規制によるサプライチェーン混乱が原因となり粗利益率で低調な見通しを示し、売られた。投資家の恐怖心理を示すVIX指数は28.68まで上昇した。

Horiko Capital Management LLC

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.