高インフレで商業施設REITには慎重な見方=米国株個別
商業施設REIT(不動産投信)のサイモン・プロパティー<SPG>が軟調。アナリストが米REITの投資判断を変更し、同社を「中立」に引き下げた。高インフレと景気減速が見込まれる中で、REIT全体の判断を見直している。
景気後退でREITが不調になることはまずないと述べている。最近の景気後退にはインフレストーリーが欠けていると指摘しており、倉庫、アパートメント、シングル・ファミリー・ホーム(SFR)など賃貸期間が比較的短いセクターは逆に賃料インフレの可能性があるという。不況になると入居率が下がる可能性があるが、FRBがインフレを抑制するまでは、地主は価格決定力を維持することができるという。
一方、オフィスやショッピングモールには慎重な見方を示しおり、価格競争力の低下、リースの長期化、構造的逆風が想定されるとしている。
(NY時間12:42)
サイモン・プロパティー<SPG> 95.83(-1.43 -1.47%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美