ダウ平均は反落 景気後退への警戒感が強まる=米国株後半

市況
2022年7月1日 4時49分

NY株式30日(NY時間15:33)

ダウ平均   30823.94(-205.37 -0.66%)

ナスダック   11061.89(-116.00 -1.04%)

CME日経平均先物 26330(大証終比:-50 -0.19%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。取引開始から売りが先行し、ダウ平均の下げ幅は一時600ドルに迫った。リセッション(景気後退)への警戒感が強まる中、市場ではFRBの利上げ期待が和らいでいたが、前日のパウエルFRB議長のECBフォーラムでの発言からもFRBは積極利上げのタカ派姿勢に変化はない。きょうは四半期末を迎え、市場は再び下値警戒感を強めている模様。

きょうで2022年の上半期が終了するが、S&P500は年度来の高値から20%超の下げを記録し、弱気相場入りとなるなど悲惨な展開となった。このままで行けば、S&P500はトータルリターンで1970年以来最悪の上半期で終えそうだ。

取引開始前に発表になった5月のPECのデータは個人支出やPCEコアデフレータが予想を下回るなど、インフレ懸念を一服させる内容となったものの、株式市場の反応は景気後退への懸念に繋がっている。

ただ、下げ幅を縮小する動きも見られている。米10年債利回りが3%を下回るなど米国債利回りが急低下しており、金利に敏感なIT・ハイテク株を中心に買戻しも見られたが、上値での戻り待ちの売りも多く、プラス圏には転じていない。

IT・ハイテク株を始め、銀行、産業など全面安の展開。買いが先行していたエネルギー株も原油相場の下落で失速。

ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>が下落しダウ平均を圧迫。決算を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったものの、通期ガイダンスを維持したことが嫌気された模様。

ファイザー<PFE>とビオンテック<BNTX>が逆行高。前日引け後に米政府から追加で32億ドル分のワクチンの受注を獲得したと発表した。

高級家具販売のRH<RH>が大幅安。前日引け後にガイダンスの修正を発表し、通期の売上高見通しを減収に下方修正した。

半導体メモリー製造のスマート・グローバル<SGH>が決算受け大幅安。第4四半期のガイダンスで1株利益、売上高とも予想を大きく下回ったことが嫌気されている。

損保業界向けソフトウェア開発のダック・クリーク<DCT>が決算受け大幅安。通期の売上高見通しを下方修正したことが嫌気された。

医療機器のハイパーファイン<HYPR>が大幅安。同社はスコットCEOの退任を発表。

断熱材メーカーのアスペン・エアロジェルズ<ASPN>が大幅高。同社は火曜日に発表した普通株発行の増資と2027年満期のグリーン転換社債の同時公募を行わないと発表した。

ファイザー<PFE> 52.54(+1.60 +3.14%)

ビオンテック<BNTX> 151.37(+9.39 +6.61%)

ウォルグリーン<WBA> 38.23(-2.65 -6.47%)

RH<RH> 212.98(-24.34 -10.26%)

スマート・グローバル<SGH> 16.36(-3.93 -19.35%)

ダック・クリーク<DCT> 14.72(-3.69 -20.04%)

ハイパーファイン<HYPR> 2.22(-0.49 -17.96%)

アスペン・エアロジェル<ASPN> 9.97(+1.54 +18.21%)

アップル<AAPL> 137.02(-2.21 -1.59%)

マイクロソフト<MSFT> 257.89(-2.37 -0.91%)

アマゾン<AMZN> 107.10(-1.82 -1.67%)

アルファベットC<GOOG> 2195.70(-49.43 -2.20%)

テスラ<TSLA> 675.75(-9.72 -1.42%)

メタ・プラットフォームズ<META> 162.14(-1.80 -1.10%)

AMD<AMD> 77.13(-0.86 -1.10%)

エヌビディア<NVDA> 152.79(-2.64 -1.70%)

ツイッター<TWTR> 37.42(-0.38 -1.01%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.