NY株式:NYダウ253ドル安、景気後退懸念

市況
2022年7月1日 7時00分

米国株式市場は下落。ダウ平均は253.88ドル安の30775.43ドル、ナスダックは149.16ポイント安の11028.73で取引を終了した。消費や製造業の鈍化を示す経済指標を受けた売りに寄り付き後、下落。高級家具販売RHの再三にわたる見通し引き下げも消費鈍化懸念を強め景気後退懸念が一段の売り圧力となった。同時に、コアPCE価格指数が予想を下回りインフレのピーク達成感が強まったため、米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅な利上げ観測が弱まり金利低下を受けて、主要株式指数は引けにかけて下げ幅を縮小。セクター別では、公益事業や家庭・パーソナル用品が上昇、エネルギーや自動車・自動車部品が下落した。

製薬会社のファイザー(PFE)は32億ドル相当、1.05億回分の新型コロナワクチン提供を政府と契約し上昇。格安航空会社のスピリット(SAVE)は同業のフロンティア(ULCC)とジェットブルー(JBLU)による買収合戦過熱で、フロンティアとの合併を問う株主総会を再度延期し、上昇。ジェットブルーやフロンティアは下落した。

ドラッグストアチェーンのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は四半期決算の内容は予想を上回ったが、新型コロナワクチン需要の減少が収益を圧迫すると悲観的な見通しを示し、下落。医療管理会社のユニバーサル・ヘルス(UHS)は通年の業績見通しを下方修正し、売られた。また、事務機器大手ゼロックス(XRX)はビセンティン最高経営責任者(CEO)の急死を発表し、下落。

半導体メーカーのマイクロン(MU)は取引終了後、四半期決算を発表。需要の減速で第4四半期の調整後1株利益見通しが市場予想を下回り、時間外取引で売られている。

Horiko Capital Management LLC

《FA》

提供:フィスコ

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