株価指数先物【引け後コメント】 積極的にポジションを取る参加者は限られ、ショート寄りの短期トレードが継続

市況
2022年7月4日 18時14分

大阪9月限

日経225先物 26180 +350 (+1.35%)

TOPIX先物 1868.5 +31.5 (+1.71%)

日経225先物(9月限)は、前日比350円高の2万6180円で取引を終了。買い先行で始まったものの、寄り付きは2万6180円とシカゴ日経平均先物清算値(2万6310円)には届かなかった。その後2万6240円まで買われたが、5日移動平均線に上値を抑えられる形で上げ幅を縮め、前場半ばには2万5920円まで軟化した。売り一巡後は持ち直しを見せたものの、後場は概ね2万6000円~2万6100円辺りの狭いレンジで推移。引けにかけてはショートカバーにより寄り付き水準まで買い直された格好だった。市場参加者が限られるなか、前場半ばまでで仕掛け的なトレードは一巡し、その後はこう着感の強い値動きだった。

グローベックスの米株先物でNYダウ、 S&P500、ナスダック100がいずれも弱含みに推移していたことを手掛かりに、ショートを入れる動きもあったが、4日の米国市場は休場であるため基本的には短期売買が中心だったと思われる。なお、日経225先物はテクニカル面ではボリンジャーバンドの-1σ水準で上値を抑えられていた。-1σ水準での攻防が続くようだと、-2σが位置する2万5590円辺りをターゲットにショートを仕掛けてくる動きは意識しておきたい。

NT倍率は先物中心限月で14.01倍に低下した。一時13.97倍と5月10日以来の14.00倍を下回る場面もあったが、いったんはNTショートの巻き戻しも入りやすいだろう。ただし、直近のボトム水準だった14.10倍辺りに早い段階で戻してくることができないと、3月16日安値13.85倍へのトレンドに向かいやすく、NT倍率の低下傾向が長期化する可能性がある。NT倍率の反転については、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]の底入れを見極める必要がありそうだ。

また、国内の需給要因としてはパッシブ型の上場投資信託(ETF)の決算に伴う分配金を確保するための売りが警戒されている。決算は7月8日に集中しており、この需給要因が通過するまでは積極的にポジションを取る参加者は限られ、ショート寄りの短期的なトレードが継続しそうだ。

手口面では、日経225先物はUBSが2710枚、バークレイズが2090枚、ソジェンが550枚程度の売り越しに対して、野村が2360枚、ドイツが1360枚、JPモルガンが1140枚、モルガンSが940枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが1920枚、ソジェンが1860枚、シティが1120枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが3210枚、ドイツが950枚程度の買い越しだった。

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