株価指数先物【寄り前コメント】 米景気後退懸念は強まるが、2万6000円に接近する局面では押し目狙いのロング対応

市況
2022年7月6日 8時13分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 26220 -120 (-0.45%)

TOPIX先物 1868.5 -5.5 (-0.29%)

シカゴ日経平均先物 26245 -95

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

5日の米国市場は、NYダウが下落する一方、 S&P500ナスダックは上昇した。米債券市場では10年債利回りが2年債利回りを下回る「逆イールド」が発生。景気後退懸念が強まるなか、原油先物相場は一時1バレル=97ドル台まで売られ、リスク回避の動きが強まった。景気敏感株を中心に売りが広がるなか、NYダウの下落幅は一時740ドルを超えた。その後、5月の米製造業新規受注や米耐久財受注(改定値)が予想を上回ったことを受けて持ち直し、長期金利の低下もあってハイテク株の一角に買い戻しが入り相場を下支えした。S&P500業種別指数はメディア、小売、耐久消費財・アパレルが上昇した半面、エネルギー、公益事業、素材が下落。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比95円安の2万6245円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比変わらずの2万6340円で始まり、寄り付きを高値に売り優勢となった。2万6050円~2万6180円辺りで下げ渋りも見られたが、米国市場の取引開始後に下落幅を広げ、一時2万5900円まで売られた。ただし、終盤にかけては買い戻しが入り下落幅を縮め、2万6220円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションで一時2万6000円を割り込み、その後は買い戻しにより5日移動平均線を上回って終えたため、5日線が位置する2万6180円辺りでの底堅さを見極めたいところだ。ただし、戻りの鈍さが意識される局面では、再び2万6000円割れを狙ったショートも入りやすく、戻り売りのスタンスに向わせやすいだろう。

ただし、米国では長期金利の低下を受けて、ハイテク株の一角に買い戻しの動きが見られた。SOX指数が小幅ながら上昇したこともあり、足元で不安定な値動きを継続している東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下支えとして意識されやすい。そのため、ショートにより2万6000円に接近する局面では、押し目狙いのロングも入りそうだ。

VIX指数は一時29.82と30.00に迫る場面もあったが、終値は27.54と前日比0.01ポイントの上昇だった。依然として75日線が支持線として機能しているものの、リスク回避姿勢は強まっていない。また、バイデン大統領が対中追加関税の一部解除に傾いているとの報道もあるなか、イエレン財務長官と中国の劉鶴副首相がオンラインで会談したと伝わっており、押し目狙いのスタンスに向かわせやすい。そのため、日経225先物は2万5900円~2万6500円辺りのレンジを想定する。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.05倍に上昇した。下向きのトレンドではあるものの、ハイテク株の底堅い値動きが見込まれるなか、いったんは14.10倍辺りの抵抗ラインを捉えてくる場面もありそうだ。

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