株価指数先物【寄り前コメント】 ETFに絡んだ売り需要を警戒もセンチメントは改善傾向に、押し目狙いのスタンスか

市況
2022年7月8日 8時02分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 26620 +130 (+0.49%)

TOPIX先物 1890.5 +9.5 (+0.50%)

シカゴ日経平均先物 26650 +160

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

7日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。「中国政府がインフラ投資加速へ、地方政府に約30兆円の特別債発行の許可を検討」との報道がセンチメントの改善につながり、キャタピラー<CAT>などインフラ投資で恩恵を受ける銘柄が買われた。また、韓国サムスン電子が予想を上回る決算を発表したことを受けて、テクノロジー業界の減速懸念が後退し、TSMC<TSM>など半導体関連株が軒並み買われた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、エネルギーが上昇する一方で、電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品、公益事業は下落。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比160円高の2万6650円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比20円安の2万6470円で始まり、その後2万6450円まで売られたが、米国市場の取引開始後にプラスに転じると、終盤にかけて上げ幅を拡大。一時2万6680円まで買われ、2万6620円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。ただし、ナイトセッションで25日移動平均線水準までのリバウンドを見せており、米雇用統計の発表を控えるなか、強弱感が対立しやすいところであろう。また、国内の需給要因としては上場投資信託(ETF)の決算に伴う分配金を確保するための売りが警戒されており、ポジションを傾けづらい。そのため、コンセンサスとしては買い一巡後は25日線水準でのこう着だろう。

とはいえ、足元で低迷していた米半導体株が買われており、ナスダックが25日線を突破してきたことで、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]などの支援材料になりそうだ。ETFに絡んだ売り需要を吸収する動きまでは考えづらいものの、下支えとして意識されやすいと考えられる。

また、VIX指数は26.08に低下し、支持線として意識されていた75日線を下回ってきたこともリスク選好に向かわせそうである。日中はグローベックスの米株先物の動きなどを睨みながらの展開になるだろうが、底堅い動きを見せてくるようだと、ETFに絡んだ売り需要が押し目買いの好機といったセンチメントにつながる可能性に期待したい。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.08倍に上昇した。本日は半導体株の上昇が見込まれるなか、抵抗線の14.10倍を明確に上放れてくるかが注目される一方で、戻りの鈍さが見られる局面ではNTショートに振れやすい点は想定しておきたい。なお、想定レンジとしては、オプション権利行使価格の2万6500円を中心とした上下の権利行使価格である2万6375円~2万6625円とし、25日線を明確に上放れてくる局面では、権利行使価格の2万6875円辺りが目先的なターゲットとなろう。

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