株価指数先物【引け後コメント】 ランチタイムで一気に2万6390円まで急落し、需給バランス崩れる

市況
2022年7月8日 18時27分

大阪9月限

日経225先物 26610 +120 (+0.45%)

TOPIX先物 1894.5 +13.5 (+0.71%)

日経225先物(9月限)は、前日比120円高の2万6610円で取引を終了。寄り付きは2万6590円とシカゴ日経平均先物(2万6650円)にサヤ寄せし、買い先行で始まった。2万6500円水準での底堅さが意識されるなかリバウンド基調を強めると、前場半ばには25日移動平均線が位置する2万6680円辺りを捉え、さらにこの水準を上放れたことでショートカバーが強まり、前引けにかけて2万6860円と権利行使価格の2万6875円に迫った。

ただし、前引け後に「安倍元首相が銃撃された」との一報を受けて、ランチタイムで一気に2万6390円まで急落し、需給バランスが崩れる格好となった。後場は落ち着きを取り戻したが、ポジション調整の動きにとどまっており、上場投資信託(ETF)の決算に伴う分配金を確保するための売り需給も影響し、2万6500円~2万6700円辺りでのレンジ推移となった。

前場こそSQ値の2万6659円を突破し、25日線クリアから権利行使価格の2万6875円水準の75日線に接近する場面も見られたが、一気にそれまでの需給が崩れた格好だった。ランチタイムで一気に500円近く下押したことでヘッジ対応も困難となり、より下へのバイアスが強まったようだ。結局は25日線を下回ってしまったが、2万6500円辺りでの底堅さは見られていたため、水準としては2万6500円を支持線とした2万6500円~2万7000円辺りのレンジは維持している状況だ。ただし、しばらくは外部要因を意識しながらの状況を余儀なくされそうだ。

NT倍率は14.04倍に低下した。指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]が一時3%を超えるリバウンドを見せるなか、前場の段階で一時14.12倍まで上昇する場面もあった。ただし、ランチタイム以降はリバランスの動きが強まったことにより、14.01倍まで低下していた。不安定な状況下のなかでは、ヘッジを考慮したNTショートによるスプレッド狙いでの対応に向かいやすいだろう。

手口面では、日経225先物は野村が4260枚の売り越しに対して、UBSが1360枚、バークレイズが1240枚、ソジェンが1160枚程度の買い越しだった。また、ABNアムロが4万1000枚超の売り買いを行っており、裁定買い・解消売りに伴う商いが活発していたと見られる。TOPIX先物はモルガンSが9590枚、BNPパリバが3390枚、ソジェンが2780枚、野村が2860枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1万4110枚、バークレイズが3880枚程度の買い越しだった。

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