NY株式:NYダウ164ドル安、中国の都市封鎖を警戒
米国株式市場は下落。ダウ平均は164.31ドル安の31173.84ドル、ナスダックは262.71ポイント安の11372.60で取引を終了した。新型コロナ感染拡大で、中国都市の一部が再び都市封鎖入りし世界経済の成長を一段と妨げるとの懸念に寄り付き後、下落。今週、発表されるインフレ指標や企業決算シーズン入りで冴えない見通しなどを警戒した売り圧力も強く、終日軟調に推移した。セクター別では、自動車・自動車部品が大きく下落した一方で、公益事業や家庭パーソナル用品が小幅上昇。
航空会社のデルタ(DAL)やアメリカン(AAL)、ユナイテッド(UAL)は中国の新型コロナ再流行を警戒し、それぞれ下落。短文投稿サイトのツィッター(TWTR)は、電気自動車メーカー、テスラの最高経営責任者(CEO)マスク氏が合意条項に重大な違反を指摘し、同社買収を撤回すると発表し、下落した。カジノを経営するウィン・リゾーツ(WYNN)やラスベガス・サンズ(LVS)は、新型コロナ再流行で香港マカオが1週間の都市封鎖入りし、基幹産業のカジノの営業が一時停止するため利益が損なわれるとの懸念にそれぞれ売られた。ソーシャルテクノロジー会社でフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)はアナリストの投資判断引き下げで下落。ヨガアパレル小売りのルルレモン(LULU)は競争の激化、スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UAA)はマネージメントの問題を指摘し、アナリストがそれぞれ投資判断を引き下げ下落した。半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)は暗号資産マイニング専用チップの売り上げ鈍化などを理由にアナリストが目標株価を引き下げ、下落。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は2月に実施した会費の値上げがひびき、アマゾンプライムの会員数の伸びが停滞している可能性を指摘した分析レポートを受け、警戒感に売られた。
アトランタ連銀のボスティック総裁は、もし、インフレ指標が想定以上に悪化した場合、1%の利上げも選択肢になると言及した。
Horiko Capital Management LLC
《FA》