12日の米国市場ダイジェスト:NYダウ192ドル安、CPIを警戒

市況
2022年7月13日 8時09分

■NY株式:NYダウ192ドル安、CPIを警戒

米国株式市場は続落。ダウ平均は192.51ドル安の30981.33ドル、ナスダックは107.87ポイント安の11264.73で取引を終了した。新型コロナ感染拡大を受けた中国上海の都市封鎖や消費者物価指数(CPI)発表を控えた警戒感で売られ、寄り付き後、下落。その後、飲料メーカーのペプシコ(PEP)などの好決算で投資家心理が改善し、一時上昇に転じた。しかし、長短金利の逆転が悪化したため景気後退懸念が重しとなり再び売られ、引けにかけてCPIの悪化を示す偽造のリーク報道を材料に売りが加速、下げ幅を拡大した。セクター別では、ソフトウェア・サービス、エネルギーが下落した一方で、テクノロジー・ハード機器が上昇。

航空機メーカーのボーイング(BA)は6月の納入が2019年3月来の高水準を回復したことが明らかになり、上昇。また、航空会社のアメリカン(AAL)は、最新の第2四半期見通しでインフレ上昇にもかかわらず需要が強く、2019年同期と同水準に収益を上方修正し、買われた。同業のデルタ(DAL)も上昇。また、サウスウェスト(LUV)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇した。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はコスト削減で自社製バイクの製造を打ち切り、台湾の製造業者、力山工業との提携拡大を発表し、業績回復期待に買われた。銀行のJPモルガン(JPM)は、シティの投資判断引上げで上昇。一方で、衣料小売のギャップ(GPS)は最高経営責任者(CEO)の辞任を発表し、売られた。

オンライン小売のアマゾン(AMZN)は本日から明日にかけ、プライム会員対象にしたセール「プライムデー」を開催する。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米景気後退懸念でドル売りが一時強まる

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円85銭から136円48銭まで下落し136円84銭で引けた。米国債券相場で長短金利の逆転ペースが加速したため、景気後退懸念に伴うドル売りが優勢となった。ただ、6月消費者物価指数の伸び拡大を想定したドル買いが入ったことで下値も限定的となった。

ユーロ・ドルは1.0032ドルから1.0074ドルまで上昇し、1.0036ドルで引けた。ユーロ・円は137円15銭から137円70銭まで上昇。ポンド・ドルは1.1833ドルから1.1916ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9847フランから0.9804フランまで下落。

■NY原油:大幅安で95.84ドル、節目の100ドルを下回る

NY原油先物8月限は大幅安(NYMEX原油8月限終値:95.84 ↓8.25)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比-8.25ドル(-7.93%)の95.84ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは95.35ドル-103.49ドル。アジア市場の序盤で103.49ドルまで買われたが、中国経済の停滞が警戒されたことから、まもなく反落。ロンドン市場で節目の100ドルを下回り、ニューヨーク市場の終盤にかけて下げ幅を拡大。供給不安は解消されていないものの、戻り売りが優勢となった。通常取引終了後の時間外取引では主に95ドル台で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.36ドル -0.10ドル(-0.32%)

モルガン・スタンレー(MS) 75.94ドル +0.12ドル(+0.16%)

ゴールドマン・サックス(GS)292.53ドル -0.65ドル(-0.22%)

インテル(INTC) 37.21ドル +0.01ドル(+0.03%)

アップル(AAPL) 145.86ドル +0.99ドル(+0.68%)

アルファベット(GOOG) 2296.99ドル -33.46ドル(-1.44%)

メタ(META) 163.27ドル +0.39ドル(+0.24%)

キャタピラー(CAT) 174.49ドル -0.53ドル(-0.30%)

アルコア(AA) 42.25ドル -0.48ドル(-1.12%)

ウォルマート(WMT) 125.07ドル -0.38ドル(-0.30%)

《ST》

提供:フィスコ

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