本日注目すべき【好決算】銘柄 Enjin、シンワワイズ、アイドマHD (13日大引け後 発表分)
13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
Enjin <7370> [東証G] ★今期経常は21%増で5期連続最高益更新へ、前期初配当実施
◆22年5月期の経常利益(非連結)は前の期比2.0倍の12.3億円に急拡大し、従来予想の9.3億円を上回って着地。続く23年5月期も前期比21.2%増の14.9億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
前期上振れは新規事業であるプラットフォームサービスの伸長に加え、人件費比率が減少したことが要因。今期は主力のPR支援事業とプラットフォームサービスの顧客数が大きく伸び、32.3%の大幅増収を見込む。
併せて、従来未定としていた前期配当は初配当34.5円を実施するとし、今期の年間配当は未定とした。
ATAO <3550> [東証G] ★3-5月期(1Q)経常は5倍増益で着地
◆23年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比5.0倍の9900万円に急拡大して着地。店舗販売で新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響が緩和したことに加え、インターネット販売では収益認識会計基準の適用などの影響があり、16.7%の増収を達成した。販売促進費のコントロールも利益拡大につながった。
シンワワイズ <2437> [東証S] ★今期経常は22%増益へ
◆22年5月期の連結経常利益は前の期比2.1倍の4.2億円に急拡大して着地。続く23年5月期も前期比22.3%増の5.1億円に伸びる見通しとなった。今期は美術品オークションの出品点数と落札価格の増大を見込むほか、資産防衛ダイヤモンド販売の拡大、PKS事業の黒字化、仮想空間「江戸バース」事業の立ち上がりも寄与し、2ケタ増収増益を目指す。
トレファク <3093> [東証P] ★今期経常を29%上方修正・7期ぶり最高益更新へ
◆23年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の7.8億円に急拡大した。リユースの注目度上昇や外出需要の回復を背景に、衣料を中心に販売が大きく伸びたことが寄与。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の11.1億円→14.3億円に28.6%上方修正。増益率が5.5%増→35.7%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
ADプラズマ <6668> [東証S] ★今期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額
◆22年8月期の連結経常利益を従来予想の24億円→30億円に25.0%上方修正。増益率が2.1倍→2.6倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。半導体・液晶関連事で遅延していた部材の確保が前回予想時より見込めることになった。急速な円安進行もプラスに働く。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の12円→14円(前期は12円)に増額修正した。
アイドマHD <7373> [東証G] ★今期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年8月期の連結経常利益を従来予想の12億円→15.8億円に31.1%上方修正。増益率が47.5%増→93.4%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。中小企業向けに主力の営業支援や人材関連サービスの受注が伸び、売上高が計画を上回ることが寄与。生産性向上による販管費比率の低下なども上振れに貢献する。
ノダ <7879> [東証S] ★今期経常を90%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も24円増額
◆22年11月期上期(21年12月-22年5月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の49.8億円に急拡大して着地。住宅需要の回復やウッドショックを背景に、合板需給が極めて逼迫するなか、販売価格が大幅に上昇したことが寄与。昨年3月に子会社石巻合板工業で火災が発生し、生産を一時的に停止した反動も収益拡大と要因となった。
併せて、通期の同利益を従来予想の50億円→95億円に90.0%上方修正。増益率が17.8%増→2.2倍に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の36円→60円(前期は32円)に大幅増額修正した。
松屋 <8237> [東証P] ★今期最終を一転4.4倍増益に上方修正・11期ぶり最高益更新へ
◆23年2月期の連結最終利益を従来予想の0.5億円→44億円に88倍上方修正。従来の95.0%減益予想から一転して4.4倍増益を見込み、一気に11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。東京・銀座に保有する固定資産(複合商業ビル)の売却に伴い、売却益41.8億円が発生することが寄与。大勝堂の株式追加取得に絡む、段階取得に係る差益と負ののれん発生益の計上も上振れの要因となる。
株探ニュース